ランカスタービーグルス猟犬訓練所閉所のお知らせ
1.ごあいさつ
ランカスター猟犬ビーグル訓練所を今までご愛顧くださった皆様、今まで長い間、当訓練所をご愛顧くださり、誠にありがとうございます。
訓練所長であった、矢崎 順一郎は2009年6月9日0時9分に他界致しました。享年71歳でございました。
ここにページを設けましたのは、今まで40年以上もの長きにわたり当訓練所をご利用下さった皆様への感謝の気持ちをお伝えしたいことと、それから残されたビーグル犬19頭の写真を掲載し、里親になって下さる方を募集するためです。
このホームページの管理人は亡き義父の娘婿にあたる私、カウンセリングルーム そらいろ 井上 雅裕が担当致したく存じます。何とぞよろしくお願い申し上げます。
2.矢崎 順一郎の生涯
28歳の時に趣味でアメリカンビーグルを飼い始めたのがきっかけでした。しかし、猟銃を所有できなかったため、犬と山を歩き回り、狩りをしているつもりになって楽しんでおりました。写真は猟銃を所有できるようになった後のうさぎの狩りをした時のものです。
しばらくして非常に高価なプロットハウンドという犬を入手し、この犬と一緒に山に入ることが何よりも楽しかったようです。
ビーグル犬を使ったトライアルに取り組んだのもこの時期でした。何度か全国優勝にも輝やきました。当時のことを回想した話を聞いたことがあるのですが、
犬がいると夜の山も怖くない、しかし、犬がいないと懐中電灯が
何本有っても怖い、とても心強いパートナーだよ。
と申しておりました。
若いころはアメリカの俳優:バートランカスター主演の映画をよく見たようで、訓練所の名前がランカスターとなっているのもこのバートランカスターにちなんでのことでした。晩年、DVDでかつての西部劇の作品が販売されると早速購入し、何度も何度も繰り返し見ていました。
ここ数年は体力の衰えなどがあり、あまり犬の繁殖には力を入れず、ペットホテルの仕事を中心に活動をしておりました。
6月8日の夜、いつもどおり寝てそのまま息を引き取ったのでした。あまりにも突然の死でした。
義父は体調が優れない状態になった時、家族の進言もあり、仔犬を生むことをあきらめたのでした。ところが、5月の末ごろに仔犬が生まれたのです。義父はもしかしたら自分の人生がもうそれほど残されていないことを察知して、自分の人生の大半を一緒に過ごしたビーグル犬の仔犬をもう一度見たかったのでしょう。
その心境を察したとき、死期を自分で察するのは本当に言葉では言い尽くせない辛さ、切なさ、寂しさ、怖さがあったのだろうと思いました。
最後の仔犬が里親さんにもらわれたのは8月の初旬でしたが、その時、家内は、このランカスター犬舎でもう見ることはないビーグル犬の仔犬に別れを告げて、そっと涙を流しておりました。
3.残されたビーグルたち
里親の募集は終了致しました。
義父の他界後、犬舎のある山に登ってみたところ、仔犬が4匹、成犬が15匹、合計19匹のビーグルたちがおりました。
なんとかしてこの子たちの里親を見つけてあげたいと思い、このページを作成しました。皆様、もしよろしかったらこの子達の里親になってあげてくださいませ。
※尚、残された犬達は猟犬としての訓練を受けておりませんので、ご了承くださいませ。
19匹中、仔犬は4匹。成犬は15匹でした。以下に状況をお伝えして参ります。
状況
2010年
❏ 1月18日:老犬のなっちゃんとリーちゃんが老衰のため亡くなりました。
あと7匹になりました。
2009年
❏11月18日:メイが貰われました。残りが9匹になりました。
❏11月15日:9匹の犬達が里子にでました。あと10匹です。
❏ 8月 3日:仔犬は4匹全て里親さんが決まりました。成犬はあと14匹です。
❏ 6月 9日:矢崎 順一郎 他界