性暴力、性的虐待の被害者の方の心の回復
このページでは、性暴力(レイプ)、性的虐待の被害に合った方の心の傷を回復もしくは緩和するためのカウンセリングについてご説明致します。
まず、皆さんは、このページを開いた瞬間、疑問に思われたのではありませんでしょうか。そうです、私は男性カウンセラーであり、性暴力(レイプ)、性的虐待の被害者の多くは女性です。
ですので、男性カウンセラーのところに相談するのだろうか、と疑問に思われた方もいらっしゃることでしょう。
私もそのように感じていて、カウンセリングルーム開業当初はこのお悩みを頂くことを想定致しておりませんでした。
しかし
最近になってこのお悩みでカウンセリングを申し込まれる方が増えて来ております。
お話を伺ってみますと、以下のようなお声を伺うことができました。
●お話を伺うことが中心で傷が良くならない
●慰められることが中心でかえって自分が惨めに感じてしまった
●トラウマが具体的に治るようなアドバイスが欲しい
そこで、カウンセリングルームそらいろでは、どのようにカウンセリングを進めていくかについてをご紹介し、ご検討されている方のためのお役に立てて頂ければと思い、このページを作りました。
1.どのような方が相談されているのでしょう
まず、どのようなクライアントさんが相談をされているのでしょうか。以下に性暴力(レイプ)、性的虐待のカウンセリングを実際に申し込まれるクライアントさんの特徴をまとめてみました。
(1)性暴力(レイプ)、性的虐待の被害を受けた後、ある程度の時間が経過している方
(2)あちこちのカウンセリングを受けたのですが、なかなか相性の合うカウンセラーさんと出会えず、そらいろの無料お試し電話カウンセリングにて相性が合うと思われた方。
(3)痛みを聞いてくれるカウンセリングだけではなく、具体的な解決方法を一緒に考えてもらえるカウンセリングを希望された方。
(4)ホームページを見ていて、自然が多いところのカウンセリングルームで相談しやすそうな雰囲気だった。
(5)近くに女性のカウンセリングルームがなく、そらいろが一番近くにあった。
上記のような方がそらいろのカウンセリングをご利用頂いております。もちろん上記以外の方もいらっしゃいますが、主にという観点でまとめさせて頂きましたので、その点、ご了承くださいませ。
2.カウンセリングの進め方
まず、今のお気持ちをお伺いします。この時に私が重要に思っておりますのは、何をお悩みになっているか、を明確にするという事です。
性暴力(レイプ)、性的虐待の被害に遭ったことに対するお悩みと申しましても、一人一人お悩みに違いがあると思います。
例えば
○彼との関係がある一定の深さより親密にならない
○彼との性行為、スキンシップができない、楽しめない、緊張する。
○彼に過去のことを打ち明けようか悩んでいる
○父を許したいという気持ちと絶対に許せないという気持ちが葛藤している
(父親が加害者である場合)
○いくら周囲の方が認めてくださっても、自分を汚れた存在であると思ってしまう。
○自分は愛される価値があると思えない
などです。
どのようなことで悩んでいらっしゃるのか、が明確に出来ますと、カウンセリングの方向も決まってくると思います。過去のことを丁寧に吐きだす必要があるかどうかはあくまでクライアントさんご自身のお気持ちによります。こちらから積極的に伺う事は避けております。
カウンセラーに聞いて欲しいというお気持ちの時に話して頂ければ宜しいと思いますし、話したくない場合は話さなくて大丈夫です。あくまでクライアントさん中心で進めてます。
カウンセリングの方向、言わば治療方針が決まりましたら、後は少しづつ、お話を伺い、具体的なことを一緒に考えて参ります。
例えば
『彼に全てを話したあと、彼の様子がおかしい。距離を感じるようになった。』
というお悩みの場合、
○クライアントさんはどういう心構えで居たらいいのでしょうか
○彼の心境はどのような状態でしょう
○日々どう接して行きましょうか
○これからのデートはどうやって誘ったらいいでしょうか
○どういうメールを送るのがいいのでしょうか
○やっぱり言わないほうが良かったのでしょうか
○私はやっぱり価値がない存在なのでしょうか
などについて、あなたとご一緒に彼の心理状態も含めて考えてみて、今後の対策を見つけてみましょう。
3.トラウマの軽減は刷り込む感じで行います
性暴力(レイプ)、性的虐待の心の傷は癒えることが非常に難しい傷であると思います。その傷を癒していくにはどのようにしたら良いでしょうか。
いろいろな方法があると思いますが、そらいろのカウンセリングにおいては、
刷り込むような感じ
でカウンセリングを行うようにしております。
例えば
あなたは決して価値のない存在ではないのです。心配しないでくださいね。
とカウンセラーがお伝えしたとします。この言葉がどれだけ心に伝わっていくでしょうか。おそらく何度も繰り返し言われ続けてきた言葉ではないかと思います。でも、なかなか辛さが減らなかったのではないでしょうか。
こんなときは、1%づつ心の傷を削るような状態をイメージしてみましょう。カウンセリングを受けて、大きく改善をした感じがしないと思うと、やっぱり自分の辛さは治らないのでは、と感じてしまうと思います。
ですので、
今日のカウンセリングで1%だけ傷が癒えた
と心に刷り込んでみます。これを繰り返していくと、以外に心の蓄積していくものです。焦らずに行うことがポジティブに考えていく心を生み出してくれるのかもしれませんね。
4.悩んでいるあなたへのメッセージ
このページを訪れてくださってありがとうございます。男性カウンセラーであるにも関わらずこのお悩みを相談されたクライアントさんの中には、私のルームが田舎にあって、のんびりとした雰囲気でカウンセリングができそうだったから、という方もいらっしゃいます。
何がきっかけになるか、わからないものですね。
そういうフィーリングのようなものも大切なのかも知れません。
最近では、キャンパスレイプなどと言う、高校や大学におけるパーティや飲み会での被害、先輩や友人の彼による被害なども増加の一途のようです。そして、この手の犯罪が増加しているという背景には被害に遭った方のうち、相当数の方が泣き寝入り状態にあるという現状があるようです。
上記以外にも、加害者が父、義父、親戚、おじさんであるため、お母さんに言えないという被害もあるのです。
また、正式に警察に被害届を出して事件としての立件が済んだ方であっても、最後にトラウマと向き合うことになるでしょう。
心の傷を一瞬で癒してしまう治療法は今のところございませんが、少しづつでしたら自信を回復し、自分らしさを取り戻し、明るい人生をつかめるきっかけを見つける事はできると思うのです。
お悩みの性質上、慎重にならざるを得ないと思いますが、このカウンセラーの考えを聞いてみたいと思われた場合、まずは、お問い合わせをなさってみてください。
1人でも多くの方が、自分らしさを取り戻すためのきっかけになることが出来れば幸いです。
あなたからのご連絡、お待ち致しております。