セクハラ、セクシャルハラスメント 心理カウンセリング 改善、回復 神奈川 021003
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このページの目次
1. はじめに
セクシャルハラスメント(セクハラ)は、心に深い傷を残します。
その被害は他人に話しづらく、孤独感や羞恥心から一人で抱え込みがちです。
このページでは、セクハラで苦しむ方が安心して状況を理解し、心を守り回復していくための具体的な道筋をご紹介いたします。
2. セクシャルハラスメントについて
2-1. セクシャルハラスメントはどんな辛さがあるのか
セクハラによる辛さは、「心の尊厳を深く傷つけられること」にあります。
具体的には次のような辛さがあります。
自己尊重感が傷つけられ、自分自身を否定的に捉えるようになる
心理的なショックや恐怖感が長期間残り、日常生活に支障をきたす
被害を相談できずに孤独感が増し、社会的孤立感が深まる
周囲に理解されにくく、二次的な被害(批判、誤解など)を受けることもある
不安障害やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神疾患を発症することもある
2-2. セクシャルハラスメントが起きる背景にはどのような事情があるのか。
セクハラが起きる背景には、以下のような社会的・心理的要因があります。
加害者側に性別や立場による優位性を無自覚に利用する心理がある
職場やコミュニティなど、力関係が明確な環境で起こりやすい
加害者自身に問題意識が薄く、自分の行動が相手を傷つけている認識が乏しい
被害者側が「我慢しなければならない」という思い込みを持ちやすい社会的風潮がある
組織や環境自体がセクハラに対する意識が低く、適切な対応がされにくい
2-3. セクシャルハラスメントの解決の方向性について
セクハラ問題を解決するには、以下のような方針で進めていくことが効果的です。
「自分は悪くない」という認識を持ち、自責感から解放されることが最優先
信頼できる第三者(専門家、相談窓口など)への相談を通して客観的な支援を受ける
心の回復を優先しつつ、必要に応じて具体的な行動(環境を変える、法的措置をとるなど)を検討する
自己肯定感や心理的安全性を回復するための具体的なカウンセリングや心理療法を受ける
職場や所属団体の意識改革、制度的対策を求める働きかけを行う
2-4. 解決の具体策について
具体的な解決策として、以下の方法が挙げられます。
信頼できる専門家やカウンセラーに相談し、精神的なサポートを受ける
被害状況を客観的に把握するために、証拠を記録(メモや録音)する
所属する組織内の相談窓口や信頼できる上司・同僚に話し、具体的な支援を得る
法律的措置(法的相談、行政機関への通報)を検討する
精神的回復のためのカウンセリングを通じ、傷ついた自尊心や心の安定を取り戻す
3. 一般的なセクシャルハラスメント対策にはどのようなものがあるのか。
一般的なセクハラ対策として、次の方法が推奨されています。
組織内でセクハラに関する研修や意識啓発プログラムを実施する
職場や団体に相談窓口を設置し、早期の相談・介入を推進する
管理職やリーダー向けに適切な行動基準や指導法を教育する
セクハラ防止に関する明確なルールを設け、問題発生時の対応手順を確立する
個人向けには、アサーション(自己主張)スキルの研修や心理教育を行い、自己防衛力を強化する
4. そらいろのカウンセリングの特徴(セクシャルハラスメント向け)
そらいろのカウンセリングは、セクハラで傷ついた方々が安心して相談できる場所です。
安全で安心な環境
プライバシーを厳守した安心できる環境で、あなたのお話をしっかりお聞きします。
心の回復を最優先
被害による傷ついた心を癒やし、自尊心を取り戻すことを何よりも優先しています。
実践的な心理サポート
セクハラからの回復と再発防止に向けて、具体的かつ現実的な方法をご提案いたします。
専門的な知識を持つカウンセラー
セクハラ問題や精神的ケアに詳しい経験豊富なカウンセラーが対応します。
5. 具体的なカウンセリングのながれ(セクシャルハラスメント向け)
5-1. カウンセリング全体のながれ
そらいろのカウンセリングでは、以下のプロセスを通じてセクハラからの心の回復をサポートします。
初回面談(インテーク)
被害の状況や現在の悩みを丁寧にお聞きします。
あなたが安心して回復できるよう、カウンセリングの目標と方針を一緒に決めていきます。
心のつらさの整理
抱え込んだ感情を整理し、心の負担を軽くしていきます。
心理教育と自己理解
セクハラが心身に与える影響を理解し、自分を守るための知識を深めます。
ネガティブな認知の修正
自己否定的な考えや罪悪感などの誤った認識を見つけ、一緒に修正していきます。
自尊心と自信の回復
傷ついた自尊心を回復し、自分らしい人生を取り戻せるようサポートします。
卒業とアフターケア
日常生活が安定するまで支援を続け、卒業後のフォローアップ体制も整えています。
5-2. できるだけ、様々な感情を吐き出しましょう
セクハラの経験は、怒り、悲しみ、恐怖、恥ずかしさなど多くの複雑な感情を伴います。
感情を押さえ込まず、安心して吐き出してください。
カウンセリングは、心の中のつらさを安全に表現できる場です。
感情を言葉にすることで、心が少しずつ癒やされ、回復が促進されます。
5-3. センサーの回復を意識しましょう
セクハラによって、自分の感情や身体感覚への敏感さを失いがちになります。
自分の感覚を丁寧に取り戻し、「今自分がどんな気持ちか」をはっきり意識できるようになることを目指します。
自分の感情や心の状態を敏感に感じ取れるようになることが、回復と自己防衛の重要なステップとなります。
5-4. 認知の歪みを見つけて修正しましょう
セクハラによって、「自分が悪い」「恥ずかしい」といった自己否定的な考え方が定着することがあります。
カウンセリングでは、このようなネガティブな思考の歪みを一緒に見つけ、修正します。
自己否定から自己尊重への考え方に切り替えることで、前向きで健康的な心を取り戻します。
5-5. 回復しにくい心の癖をみつけましょう
セクハラの被害から抜け出しにくい理由として、「自分が我慢すべき」「相談してはいけない」といった心の癖が潜んでいます。
心を傷つけるこのような癖を一緒に発見し、少しずつ解消する方法を見つけていきます。
自分自身を守り、ケアするための新しい心の習慣を作ります。
5-6. 自己愛、自信の回復、育成
セクハラで傷ついた自己肯定感や自尊心を回復することが、カウンセリングの大きな目的です。
カウンセリングを通じて小さな成功体験を積み重ね、自信を少しずつ回復していきます。
自己肯定感を育てることで、自分自身をより大切に扱い、人生の質を向上させることができます。
6. 回復はゴールではない? カウンセリングのご卒業について
心が安定し回復することは、カウンセリングの大切な節目ですが、本当のゴールはその先の幸せな日常です。
カウンセリングで身につけたスキルや考え方は、卒業後もずっと役立ちます。
必要があれば再びカウンセリングを受けられる体制も整っていますので、安心して日常生活に戻ることができます。
当院はいつでもあなたを支える存在として、卒業後も温かく見守ります。
7. ヒント集(セクシャルハラスメント向け)
以下のポイントを心がけることで、セクハラの被害から回復しやすくなります。
✔︎ あなたは悪くないことを強く意識しましょう
✔︎ 被害について信頼できる第三者に相談しましょう
✔︎ 被害の状況や証拠を記録しておきましょう
✔︎ 一人で悩まず、専門家の支援を受けましょう
✔︎ 自分自身を責めず、心身のケアを優先しましょう
✔︎ 自己肯定感を高める活動(趣味や運動など)を積極的に取り入れましょう
✔︎ カウンセリングを利用し、安全な環境で心を回復させましょう
編集担当:井上 雅裕