020105 脱抑制型対人交流障害とは(DSED・愛着障害) 【 そらいろ・神奈川】

2026年10月2日

愛着障害の一つで、人との距離感が近すぎてしまう症状についてお伝えします

このページの目次へ行く

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

02.カウンセリングメニュー・技法、にもどる

総目次にもどる

  

このページの目次

  

1.脱抑制型対人交流障害(DSED)とは

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

脱抑制型対人交流障害(Disinhibited Social Engagement Disorder、略してDSED)は、

見知らぬ人にもすぐに親しげに近づいてしまい、人との「距離感」をつかむのが極端に難しい、という特徴を持った障害です。

初対面の大人に抱きついたり、手をつないだり、「お父さん・お母さんみたい」と言って甘えたりする行動が見られます。

本人にとっては「ごく自然なふるまい」かもしれませんが、実際には

誰が安全な人で、誰がそうではないかという判断が育っていない状態です。

一見すると「人懐っこい子」にも見えるかもしれませんが、それは愛着の問題が原因となっていることがあります。

  

  

2.どんな行動が見られる?

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDの特徴的な行動は、以下のようなものがあります

・見知らぬ人に対しても躊躇なく話しかける、接近する

・初対面でも抱きついたり、手をつないだりする

・「一緒に帰ろう」などと平気で言う

・特定の大人(親や養育者)に対する愛着が薄く、誰とでも同じように接する

・危険な人・状況に対して警戒しない

・年齢に合わない甘え方をする

  

たとえば、スーパーや公園などで

「知らない人についていく」

「ベタベタくっついていく」

ような行動が見られる場合、DSEDの可能性があるかもしれません。

  

  

3.「甘えん坊」や「愛想がいい」との違い

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDのある子どもは、周囲の大人から「社交的で明るい子」と誤解されることがよくあります。

しかし、相手の反応や立場を考えずに距離を詰めてしまうという点で、普通の「人懐っこさ」とは異なります。

通常、子どもは成長するにつれて

「この人には近づいてもいいけれど、この人はまだ知らない人だから様子を見よう」

という判断ができるようになります。

しかしDSEDの子どもは、そのような警戒心や自己保護の感覚がうまく育っていないため、

誰に対しても境界線なく接してしまうのです。

  

  

4.なぜこうした行動が起きるのか

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDは、「安心できる特定の大人との関係」が育たなかった子どもに起きやすい障害です。

  

これは、乳幼児期に次のような経験があったことが背景にあります。

  

・育児放棄(ネグレクト)や虐待を受けた

・泣いても誰にも反応してもらえなかった

・何度も施設を転々とした、里親が変わった

・養育者が常に忙しく、情緒的な関わりがほとんどなかった

・愛情を受け取れる経験がほとんどなかった

  

子どもは本来、「この人がいつもそばにいてくれる」と感じることで、人と関わる基本的な安心感や信頼感を学びます。

しかし、そうした経験が欠けていると、

「誰か1人に頼っても不安定だ」

「だったら誰でもいいから近くにいた方が安心できる」

という不安からの行動が身についてしまうのです。

  

  

5.RADとの違い

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

脱抑制型対人交流障害(DSED)は、同じ愛着障害の一種である

反応性アタッチメント障害(RAD)としばしば混同されますが、性質は真逆です。

  

特徴RADDSED
人との距離避ける/閉じる近づきすぎる/開きすぎる
感情表現少ない、抑える過剰、衝動的
信頼の傾向誰も信じられない誰でも信じすぎる
見た目の印象無関心、冷たい愛想がいい、明るい

つまり、

RADは「自分を守るために人を遠ざける」のに対し、

DSEDは「安心できないから誰にでも近づいてしまう」のです。

  

  

6.本人の心の中では何が起きているのか

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDの子どもは、「誰かにそばにいてほしい」という気持ちを強く持っています。

 

しかしそれが、相手との信頼関係に基づいて行われているわけではなく、見境なく求めてしまうという形で現れます。

  

本人に悪気があるわけではなく、「どう接すればよいか分からない」「人との境界線が分からない」という状態なのです。

  

また、相手に断られたり無視されたりすると、すぐに他の人に行ってしまうなど、

一人の人と深い関係を築くことも苦手です。

  

  

7.支援のヒント・関わり方

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDのある子どもには、「安心できる関係」を丁寧に育て直す必要があります。

以下のような関わりが有効です。

  • 常にそばにいる大人が、同じように対応を続ける(ブレないことが大切)
  • 「誰でもいいわけじゃないよ」「この人だから安心なんだよ」と伝える体験を増やす
  • 「今は○○さんと一緒にいるからね」と関係の安定性を意識的に言葉で伝える
  • 無理に引き離したり叱ったりするのではなく、安全な距離感を一緒に学んでいく
  • 「近づくこと=悪いこと」ではなく、「相手の気持ちを考えて距離をとること」も教えていく
  • 学校や支援者とも連携し、周囲の理解を得る

DSEDは本人の性格や家庭のしつけの問題ではありません。安心を育て直すには時間がかかりますが、繰り返しの関わりの中で、少しずつ境界線の感覚を学んでいくことができます。

  

  

8.大人になっても影響は残る?

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDの特徴は、大人になっても人間関係のパターンに影響を及ぼすことがあります。

  • 恋愛で過度に相手に依存してしまう
  • 深い関係を築くのが難しく、すぐに人が入れ替わる
  • 相手に合わせすぎて自分を見失ってしまう
  • 自分の気持ちよりも相手の評価を優先してしまう

このような傾向がある場合、DSEDの影響が残っている可能性もあります。
大人の場合も、「自分の関係性のクセ」に気づくことで、少しずつ変えていくことができます。

  

  

9.回復への道のり

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

DSEDは、適切な支援と安定した関係を通して、改善していくことが可能です。

子どもも大人も、「誰でもいいのではなく、この人だから安心できる」という経験を積み重ねることで、少しずつ心の境界線を築いていけます。

大切なのは、一貫性と継続性のある関わり。
関係が途中で切れてしまったり、対応が急に変わると、かえって不安が強まってしまいます。

焦らず、本人のペースに合わせて支えていくことで、安心感と信頼感が育まれていきます。

  

  

10.まとめ

このページの目次にもどる

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

  

脱抑制型対人交流障害(DSED)は、人との距離感がうまくつかめず、誰にでもすぐに親しく接してしまう障害です。

一見「社交的」や「人懐っこい」と思われがちですが、実際は

「誰でもいいからそばにいてほしい」という深い不安の表れであることが少なくありません。

特定の人と安心できる関係を少しずつ育てていくことで、人との距離のとり方や信頼の築き方を学ぶことができます。

このページが、DSEDという障害を正しく知るきっかけとなり、誰かの理解や支援の一歩となれば幸いです。

  

  

  

このページの目次へ行く

0201. アダルトチルドレン【AC】…にもどる

02.カウンセリングメニュー・技法、にもどる

総目次にもどる

  

  

  

編集担当:井上 雅裕

●●●●●●●●●●●●●●●

〇無料お試し電話カウンセリングのお申込みはこちらからお願いします。

〇お問合せ、ご質問はこちらからお願いします。

〇お電話でお問合せをご希望の方はルームをご選択いただき、お電話をおかけ頂けますよう、お願い致します。
ルームとカウンセラーのご紹介

カウンセラーの電話番号、メールアドレスは、各ルームのご案内の8番をご覧ください。

●心理カウンセリングルーム そらいろ のご案内

当ルームは心理学という技法を通じて皆様のお悩みの改善、回復するための支援を致しております。

また、回復のみならず、さらなる発達、成長についても、応援させて頂いております。話をお聞きするカウンセリングのみならず、成長、発達を目標に置いた支援も行っております。

精神疾患の回復支援も積極的にお手伝い致しております。

うつ病、パニック障害、双極性障害、強迫性障害、統合失調症などの回復のお手伝いを積極的に行っております。ほかにも、アダルトチルドレン、HSP、恋愛、不登校、引きこもり、などの回復支援も積極的に行っております。

神奈川県の厚木市内、相模原市、横浜市、川崎市、藤沢市、鎌倉市、茅ヶ崎、平塚、大磯町、二宮町、小田原市はもちろんのこと、東京都、静岡県、埼玉県、千葉県からも通って頂いております。

また、海外在住の方のオンライン支援も実施いたしております。

カウンセリングルームそらいろ
開成ルーム
〒258-0026
神奈川県足柄上郡開成町延沢1643-6
Tel/Fax 0465-82-8587
携帯 080-5900-8500
メール kaiseiroom@kokoro-sorairo.com