そらいろの用語集 090200
ページ番号 9-2
このページではそらいろのカウンセリング、講座、座談会、ホームページで使われている言葉についてご説明します。
ならび順はあいうえお順になっております。
このページの目次
1.はじめに
このページでは、そらいろのホームページで使われている言葉を解説します。
●一般的な心理学用語
と
◆カウンセリングルーム そらいろにおいて、独自に使っている言葉
があります。これらの言葉の解説を致します。
ご参考になさってください。
2.用語集
それでは以下にご説明をして参ります。
●OD錠 (くすり) 008
ODとは、Orally Disintegratingの略で、口腔内崩壊錠といいます。
口の中で速やかに溶けて服用できる錠剤のことです。
唾液または少量の水で崩壊することにより飲み込みやすくしたお薬です。
一錠で服用しても、一錠の薬が壊れてしまい、それを服用しても効果は同じです。
●PTSD 001
PTSD (Post Traumatic Stress Disorder) とは、命の危険を感じるような強烈な体験をし、心的外傷(トラウマ)を負うと、
実際の体験から時間が経過した後になってもフラッシュバックや悪夢による侵入的再体験、
イベントに関連する刺激の回避、否定的な思考や気分、怒りっぽさや不眠などの症状が持続する状態を指します。
日本語では“心的外傷後ストレス障害”といいます。
トラウマ体験後に気持ちが不安定になることは、誰しもが経験することです。
しかし、1か月を経てもうまく対処できずにいる状態では、PTSDを発症している可能性があります。
一方、トラウマ体験の1か月以内でも、日常生活に支障が出るほどの精神的問題が生じている場合は
“急性ストレス障害(ASD:Acute Stress Disorder)”と診断されることがあります。
●イネイブラー【支え手】 002
①イネイブラー 【支え手】
依存者に対して、身の回りの世話をしたり、金銭的な支援をする人のことをイネイブラー、支え手、支援をする人、と呼びます。
帰宅してもろくに洗濯もせず、自炊もしないのに、いつもきれいな洋服を着ている。などの状況がある場合、
誰かがその方の生活を支えていることになります。
この支え手の方は、依存者本人が良くなることを願って様々な支援をするのですが、状況は一向に良くならないことがあります。
辛い状況が徐々に悪化してしまう事が多いようです。
この「支え手」のことをイネイブラー そして、その行動を、「イネイブリング」「共依存」と言います。
「イネイブリング」と「共依存」というのは似た言葉ですが、それぞれ意味が異なるので、一つずつ解説していきましょう。
イネイブリングとは
依存症などの問題行動を起こす人のそばには、その問題行動を続けることを可能にする人がいると言われています。
家族は、本人が飲酒して困った結末を抱えているのを見て、愛情からなんとかしてあげようとします。
愛情ではなく、なんとかしないと家族が迷惑するから、という場合もあるかもしれません。
つまり、本人の責任の肩代わりをするわけです。すると本人は責任を取らずに済み、痛みを感じません。
こうやって痛みを感じずに済んだ本人は、飲酒を継続することになります。
本人を助けているつもりが、本人の飲酒(病気)を助けてしまう行動、これを「イネイブリング」と言います。
そして、この行動をとる人を「イネイブラー」(支え手、可能ならしめる人)と言います。
●承認欲求 006
承認欲求(しょうにんよっきゅう)とは、「他者から認められたい、自分を価値ある存在として認めたい」
という願望。(wikipediaより)
とあります。もうすこし詳しくお話ししましょう。
承認欲求とは、他者から認められたい、価値ある存在として受け入れられたいという普遍的な欲求です。
この欲求ががあるからこそ、私たちは集団での生活ができるのだと思います。
認められたい気持ちがないとする、害されるか、虐げるかになると思われます。
心理学では、自己肯定感の源泉の一つと考えられ、社会的なつながりや協調性を築く上で重要な役割を果たします。
しかし、過度な承認欲求は、他者の評価に依存しやすく、主体性の低下や不安定な自己につながる可能性も指摘されています。
◆ダンゴムシのはなし 003
ダンゴムシのお話とは、そらいろで考案した、お話になります。
お子さんがお母さんに対して、すごい発見をしたと、目をきらきら輝かせて、帰宅します。
『お母さん、見て見て、この虫、まるくなるんだよ』と喜々として報告したとします。もしその時、お母さんが、
『まあ、そんな汚い虫を拾ってきて、ダメでしょ。すぐに捨ててきなさい、それから汚いんだから手をちゃんと洗うのよ』
と叱ったとします。仕方がないので、とぼとぼと、捨てにいくのですが、
その際に、好奇心でいろいろなものを発見する子供らしい感性、を一緒に捨ててきてしまう可能性があります。
それを、せみの抜け殻、カエル、など繰り返して、やがてはいろんな子供らしい感性がなくなってしまうことが危惧されるのです。
アダルトチルドレンを自覚される方はこのような体験を数多くされている可能性がありまます。
●ネガティブな承認欲求 007
承認欲求の一つではあるのですが、これを通常とは逆方向で使うことを言います。
通常は、プラスの成果(がんばった、できた、など)を相手に伝えて、承認されようとします。
しかし、ネガティブな承認欲求の状態になると、その反対になります。
好ましくない状況を想定して相手に提示し、それを否定してもらうことで、自分への承認が存在していることを確認し、安心する。
というものです。
例えば、お子さんが
『お母さんは僕のこと嫌いなんだ。』という。
するとお母さんが
『そんなことないよ。大好きだよ。』
と返事をしてもらい、安心する。というものです。
これは大人になっても、高齢者になっても使うことがあり、決して精神疾患である、という意味ではありません。
また
ネガティブな承認欲求はゼロにすることが重要と早合点をしないようにしましょう。
心の成長にともない、自然に緩和することが好ましいと思ってくださいね。
●引き寄せ 005
引き寄せの法則とは、「思考は現実化する」という考え方です。
ポジティブな思考はポジティブな結果を、ネガティブな思考はネガティブな結果を引き寄せるとされています。
まるで磁石のように、似たものが引き合うというイメージで語られることが多いです。
この法則を実践するには、まず願いを明確にし、強くイメージすることが重要です。
まるでそれが既に実現したかのように、五感を使い具体的に想像し、その時の感情を味わうことで、潜在意識に働きかけるとされます。
アファメーションという、肯定的な言葉で目標を繰り返し唱える方法もよく用いられます。
脳は鮮明なイメージと現実を区別しにくいと言われ、イメージトレーニングが目標達成に影響を与える可能性も指摘されています。
しかし、引き寄せの法則には限界や注意点も存在します。単に願うだけでなく、目標達成のための行動が不可欠であること、
ネガティブな感情や潜在意識のブロックが引き寄せを妨げる可能性があることなどが挙げられます。
また、非現実的な願望や他者の自由を侵害するような願望は叶わないと考えられています。
引き寄せの法則を実践する上で大切なのは、ポジティブな思考を保ちつつ、目標に向けて行動し続けること、
そして結果に対する執着を手放すことと言えるでしょう。
ちなみに引き寄せの法則を提唱した人は以下の人と言われています。
「引き寄せの法則」という言葉を最初に提唱した人物として有力なのは、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した
アメリカの著述家、プレンティス・マルフォード (Prentice Mulford) だと言われています。
彼は1886年に出版した著書の中で、思考の力や潜在意識の働きに触れ、類似のものが引き合うという概念を示唆しました。
その後、20世紀初頭のニューソート運動の中で、ウィリアム・ウォーカー・アトキンソン (William Walker Atkinson) が
「引き寄せの法則 (Law of Attraction)」という言葉を使い、その概念を広めました。
彼の著作は、後の自己啓発書に大きな影響を与えたとされています。
近年では、2006年に出版されたロンダ・バーン (Rhonda Byrne) の書籍『ザ・シークレット』によって、
「引き寄せの法則」は世界的に広く知られるようになりました。
※引き寄せという言葉こそ使ってませんが
ジェームズ・レーン・アレン (James Lane Allen) も彼の代表作である 『原因と結果の法則 (As a Man Thinketh)』 、1902年 に出版にて同じようなことを伝えております。
●プラシーボ効果 004
本当は薬効のない「偽薬(プラシーボ)」でも、
「これは効く薬だ」
と思い込むことで、実際に体調が良くなることがある。
この現象を「プラシーボ効果」と言います。
なぜ効果があるのかというと、
脳が「治る」と信じることで、神経伝達物質やホルモンが変化し、体の反応が実際に変わることがあるのです。
痛みの軽減、ストレスの緩和、血圧の安定など、身体的変化が本当に起こる場合もあります。
なので、自分はだめだ、と思ってしまうと、体がそのように反応し、人生は素敵だ、と思うと、そのように反応する
という事です。できるだけ、いいねえ。と思って過ごすようにできるといいですね。
●マズローの五段階欲求 009
心理学における承認欲求
アブラハム・マズローは、人間の基本的欲求を低次から、
1.生理的欲求 (physiological need) 、
2.安全の欲求 (safety need) 、
3.所属と愛の欲求 (social need/love and belonging) 、
4.承認の欲求 (esteem) 、
5.自己実現の欲求 (self actualization)
の5段階に分類しました。このことから「階層説」とも呼ばれています。
また、「生理的欲求」から「承認の欲求」までの4階層に動機付けられた欲求を「欠乏欲求」 (deficiency needs) と呼びます。
生理的欲求を除き、これらの欲求が満たされないとき、人は不安や緊張を感じるのです。
また、「自己実現の欲求」に動機付けられた欲求を「成長欲求」としています。
欠乏欲求は、常に喉の渇きを潤すような感じとなるでしょう。
そして、
成長欲求は、現状でもある程度の満足感はあるのですが、もっと上手にできたらうれしい。という感じ方に近いかもしれません。
◆おでん効果 010
おでん効果とは、まず、おでん、から説明します。
おでんの具材を鍋に入れて煮込みます。すると、お出汁のなかし、それぞれの具材の味がしみ出てきます。
いろいろな具材からでたうま味が混ざって、一つの大変おいしいお出汁になります。
そして、そのお出汁から、今度は一つ一つの具材に味がしみ込んで行き、すべてがおいしくなる、
という流れを称して、おでん効果と呼ぶとします。
ここからがポイントです。
複数の人が集まるグループの座談会、講座では、いろいろな個性を持つ方が集まります。
その方たちが、受容され、安心を感じ、自分らしさを表現することができますと、その場所はとても素敵な場所に
変わっていきます。
その時、みなさん一人一人のお気持ちを受け止めるお出汁の役割をしているのがメンバーさんです。
そして、メンバーさんに受け止められ、発言ができた方は、今度はお出汁から届く受容と安心感、そして連帯感を
感じることで、自分を肯定する気持ちが育ち、自尊感情が育って行く、という効果のことをおでんになぞらえて
おでん効果
と呼んでおります。
●パーソナル心理学とは 011 090201
ここではパーソナル心理学について説明します。ですが、文章が長くなってしまいますので、別のページになっております。
以下のリンクからお読みください。
012.次の用語
編集担当者:井上 雅裕