摂食障害、過食症、拒食症、心理カウンセリングで改善、回復、寛解|神奈川、2-2-3.摂食障害、過食症、拒食症、心理カウンセリング
このページは、摂食障害、過食症、拒食症と診断された方、もしくは、その傾向があるのではと、心配されている方に対して、
心理カウンセリングルーム そらいろ の考え方をご紹介致しております。
ご一読頂き、もし、ご質問などございましたら、ご気軽に、このページの下部にあるお問合せ先からご質問ください。
皆様からのご連絡をお待ち致していたしております。
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1.はじめに
摂食障害という疾患、あくまでカウンセリングルームにおいで頂いたクライアントさんからの印象なのですが、
いずれの場合も同じ症状が改善せずに長期間にわたって続くことが多いと感じております。
心理カウンセリングという選択肢は一般的には行政などの相談窓口、医療機関、NPO法人などのサポート、の次に検討される方が多いため、
ルームにご来室されるときは既に5年から10年、あるいはそれ以上のお時間が経過してから、ということが多いと感じております。
そして、その期間にわたって顕著に回復がみられない絶望感をもっておられる方も多かったのです。
しかし、心理分析などを進め、一人一人のクライアントさんの心の状態を見つめてみますと、心に背負った辛さ、傷、自己愛の少なさなどはあまり改善
していないことがありました。つまり、
症状の改善度と認知の歪みの修正度はおおよそイコール
なのではないかと感じることが多かったのです。なので、この点に留意してカウンセリングを進めることを心掛けております。
心理アプローチからの改善、回復、寛解を目指して参りたいと思っております。
2.摂食障害、過食症、拒食症とは
摂食障害は、食欲や食行動の異常だけではなく、体重、体形、更には自己評価に対する過剰なこだわりなどの心理的要因が根底にはあると思います。
摂食障害のことを食事の食べ方の問題と捉えては、病気の難病化となってしまい、10年以上も苦しむことになる可能性があります。
本質は心の病である、ということを理解頂けませんと、食べさせようとしたり、逆に量のコントロールをすることが目的となり、
かえって病状が悪化することがあると聞きます。心の病であるととらえて欲しいと思います。
-1.症状(摂食障害)
摂食障害には、食事の量が極端に減る(神経性無食欲症)と、食事の量が異常に増える過食症(神経性大食症)があります。
この二つをあわせて摂食障害といいます。
拒食と過食は一見正反対の行動ですが、どちらも、根底には「やせたい」という強烈な願望があり、食行動異常と考えられています。
しかし、最近では、痩せたいというだけでなく、他のストレスなどで拒食になったり、過食になったりする場合もあります。
摂食障害(とくに過食症)は最近、急増する傾向が見られます。拒食症は主に若い女性に起こる病気で、特に多いのは、小学校高学年から、
高校生までの女子です。しかし、最近では男性にも増えつつあるのです。
●拒食症
栄養失調に陥り、身体は病気ではないのに、無月経、貧血、低血圧、低体温、脱毛などの症状が現れます。
場合によっては、食欲が異常に高まる過食発作が起きることもあります。この過食発作は、伴う場合と伴わない場合があります。
太ることが心配で、体重の増加を極端に恐れます。絶えず体型を気にし、太ももなど、身体の部分にこだわります。
極端に食べないため、やせ衰えた状態となりますが、本人は太っていると言い張ることが多く、更に痩せようとします。
体重低下にも関わらず、行動が活発で、少しもじっとしていない状態になることもあります。
●過食症
短時間に大量の食べ物を胃の中に流し込むように入れます。特に甘いものを食べようとします。しかし、太りたくないという欲求が強いため、
暴食の直後、激しい運動をしたり、指を口に突っ込んで吐き出したり、下剤や利尿剤で体重を減らそうとします。
食べて吐く、相反する行動が交互に起こるのが排出型、食べただけで出さない場合を非排出型といいます。
3.一般的な治療法
病院での通院治療、もしくは入院治療が通常です。
拒食症が悪化すると生命が危険になることもあります。状態によって入院し、点滴による栄養補給が行われます。
食行動を改善し、適切な体重を目指しつつ、その維持ができるかも判断されます。
また、精神療法としては、
疾患の背後にある認知の歪み、【不適切な自己評価が体重・体形や摂食行動に過度の影響を与えている】ということの改善に取り組まれています。
4.そらいろでのカウンセリングの特徴
カウンセリングルーム そらいろ では、今まで改善、回復のご支援をさせて頂きました過去の事例から感じている感覚を大切にしております。
それは、まず、ご来室されたクライアントさんに今までどのようなことをなさっておられたのか、を伺った結果、感じた事でした。
●今までどのような回復への取り組みをされましたか。
●その結果の回復度合いはいかがでしたか。
という質問をするのですが、多くの場合、
●心理へのアプローチよりも、食行動へのアプローチが多かった
というものでした。そしてその結果、
●改善度合いについては、変化があまりなかった。
というお返事を頂くことが多かったのです。
そこでカウンセリングルーム そらいろ では、摂食障害のカウンセリングを実施する際、以下のことに気を付けております。
①なぜこの病になったのか、の原因を心理面から分析し、原因の仮説をしっかりと立案する。
②その仮説をクライアントさんと検証しつつ、認知の修正を行っていく。
③仕上げとして自信、自己愛、プラス思考など今までと反対の心の癖を身に着けて頂くトレーニングを行う。
以上を心掛けることを、大切に進めていこうと思っております。
5.具体的なカウンセリングの流れ
摂食障害の方は、ストレスやトラウマなど、特に幼少期の生育環境に原因が見つかることが多く、お話しを聞いていきますと、殆どの場合、
なんらかの思い当たる原因を探すことができます。例えば母親から言葉の虐待を受けていた。とか、
小学校の時に少し太っただけなのに、周囲からいじめられ、極度に太ることを恐れてしまった、などという事もありました。
また、社会人の方で、会社における評価が下がってきてしまい、焦りから過食になるという場合もありました。
しかし、こういった、ごく最近に原因があるように思える事例でも、過去にも思いつかない原因があった事もあります。
カウンセリングにおいては、
●対処法を一緒に話し合って見つけていきます。
小さな頃に自分で自分を好きな感情(自己愛)が十分に育っていない事も考えられます。
そういった場合は、今から育てていけるよう、カウンセラーと一緒に方法を考えて参りましょう。
●その経過を継続的にチェックし、良くなっていく度合いを確認します。
どうしようかな?と迷ったら事前の相談をしてみましょう。事前の相談は無料です。ご納得行くまで質問してくださいね。(^.^)
5-1. 心の癖を理解する
摂食障害において大切にしたい点は自己評価と言えます。
一般的には食べるように仕向ける、とか食べないように仕向ける、ということが重要視されるようですが、
なぜ精神疾患であるのか、という点を覚えておいて欲しいのです。
適切な自己評価ができるようにならないと回復に向かわないからです。自己肯定、自己愛という点がもとに戻るか、を大切にしましょう。
5-2. 心にたまった様々な感情を吐き出しましょう。
①まずは今のお気持ち、不安な思いをお聞きすることにより、
心の痛みを軽くしていきます。
②原因と思われる心の痛みを探してみます。
・お母さんに十分に受け止めてもらえなかった
・おじいちゃんが厳格で凄く怖かった
・お父さんが子供に興味のない人だった
・片親に育てられ、家に居ないことが多いので、常においていかれたのではないか、捨てられたのではないかという恐怖があった。
など、人によって辛い過去は様々ですが、見つかると少し安心できるようです。同時に、どれだけ辛かったのかを改めて思い出し、辛さが再現される場合もあるようです。
5-3. センサーの回復
私たちの心には、
〇これ以上我慢したら不健全になってしまいますよ
〇もう我慢の限界ですよ
と教えてくれるセンサーがあります。
しかし、メンタルが病んでしまう方は、大抵このセンサーが機能していないのです。
つまり火災報知器があってもスイッチが入っていないようなものです。このスイッチを入れ直す必要があります。
つらい、苦しいと心の叫びが聞こえるようにしなくては病の回復は難しいものです。
そこで、このセンサーのスイッチを入れる取り組みが必要になります。
何度も振り返りながらの取り組みになりますが、この部分はとても重要ですので、丁寧に取り組みます。
5-4. 認知の歪みを見つけて修復
センサーの回復ができたら、今度は認知の歪みを見つけだし、修正するステップです。
ここでは認知が歪んていると思えるところを見つけだし、本来どのように感じたら自分としては好ましいのか、
健全なのかをカウンセラーと話し合って参ります
このプロセスはとても大切なプロセスですが、地味な作業でもあります。
日常的な対人関係の中から歪みを見つけだし、一つ一つ修正を加えるという作業になります。
最初は途方もない作業と思われがちですが、結果としてはこの方法が早期の回復には効果的であることを、
回復した多くのクライアントさんが語ってくださっております。
5-5. 自信と自己愛の回復、育成
新しい価値観を育てることまで実施すると、自分の病は回復するかもしれない、いやそうに違いない、
そして自分の人生がきっとより良いものになると信じる心が育ってきます。
そうです。病の前に戻るのではなく、病の前以上に明るく、可能性に満ちた状態が実現する可能性が高いのです。
この自信が育たない限り、カウンセリングが成功したとは言えないでしょう。
そしていよいよ、最終段階です。
自分のことを大切に思う、自分を好きであるという自己愛の回復ができてカウンセリングの卒業となります。
健全な自己愛が回復もしくは育成できて初めて、再発の可能性が下がるのです。
一度、この状態になれば、おそらくですが、再発の可能性は非常に低くなるのではと考えられます。
パニック障害にかかわらず、多くの場合、ここまで実施すれば、もう安心です。
ぜひ、カウンセリングの終了はここを目標として進めて参りましょう。
6. カウンセリングのご卒業のタイミングについて
カウンセリングは、いつ頃卒業するとよいでしょうか。これはよく質問されることです。
大まかにお伝えしますとタイミングとしては三つあると思います。
①大変つらい状況が緩和された状態のとき。 感情は-2くらい
②回復ができたと思えたとき。 感情は±0くらい
③自信が回復し、自己愛が成長でき、幸せが実感できたとき。
感情は+5くらい
一般的なカウンセリングで多いのは①の時ですが、再発の可能性がとても高いご卒業の時期でもあります。
また、②の状態でも過去の認知の歪みの修正は終わってなく、プラス思考が定着した状態ではないのです。
ですので、③が望ましいと言えましょう。今が幸せと実感ができ、この状態を続けたいと思える、
そして、プラス思考が癖として定着していると実感できるときこそが、最もおすすめするご卒業のタイミングです。
7.ヒント集
工事中になります。