アダルトチルドレン・回復への体験談 2-1-4
このページはアダルトチルドレン・ACのつらさから治った、もしくは回復しつつある、
という経験を持つ方の体験談をまとめました。皆さんのご参考になればと願っております。
このページの目次
1.はじめに
このページの体験談はあくまで個人の体験談ですので、個人の思い、感想に基づいていることを
ご了承頂ければ幸いです。医師などの立場の方が回復した、あるいは治ったという診断をしたものではございません。
感想として
●自分の場合はどうなんだろう、治っているのだろうか
●自分の家族、パートナーの場合はどうなのか
●自分の回復事例も読んで欲しい
上記のようにお感じになられることがありましたら、ご遠慮なくご連絡、下部からお問い合わせをください。
・・
体験談1. インナーチャイルドと向き合う
ここでは内なる子供(インナーチャイルド)と向き合うことを実施された方の事例です。
※今回取り上げますのは実際のカウンセリング事例です。クライアントさんが自分の事例が少しでもお役に立てるのでしたらご紹介くださいとおっしゃってくださいました。
名前などは全て仮名としており、内容も多少の修正があることをご理解の上、お読みくださいませ。
尚、ご協力を下さいましたAさんには、この場をお借りして感謝の気持ちをお伝えしたいと存じます。ありがとうございました。
1-1. 心の奥にいるもう一人の自分
アダルトチルドレンであることを自覚されているクライアントさんが、カウンセリングをされているときに
以下のような感想をお話になられました。
☆☆☆
「自分は子供のときに子供らしさを実感したことがない、子供の頃から小さな妹たちの
身の回りの世話をし、小学生の頃からお母さんの代わりをしてきました。だから、楽しい思い出なんてないんです。
今こうしてカウンセリングを受けていて、子供のころを思い出していると、受け止めてもらえる状態なので、
子供の頃の自分が心の中にいる感じがして、何か言いたがっている感じがします。」
☆☆☆
とおっしゃられました。このような時の心の話したいという気持ちはとても大切です。
回復するにあたってとても大きなきっかけになってくれます。どんなことを言いたいのか、
ゆっくりと自分自身で受け止めてもらい、お手紙として書いてみる方法があり、
ご提案申し上げましたところ、やってみたいというお返事を頂き、実施して頂きました。
そして下記のようなラインのやり取りを実施しました。
1-2. インナーチャイルドとのやりとり
●事前の説明
おねぇちゃん … クライアントさん自身です。
めぐちゃんは子供の頃の自分です。
○で始まる文章は私井上からの返信です。
それではご紹介致します。
せんせいへ おねぇちゃんは めぐちゃんのことわがままっておもってるから、 あまえんぼうでなきむしだからがまんしなさいって… だからかくれてたの ○そうだったんだね。おねぇちゃんは、がまんする子がいい子だと思ったんだね。 でもね、子供のうちは、ガマンよりも思いっきりあそんで、わらって、泣いて、甘えたほうが楽しいよね。 そしてそれが、心が成長するためにとっても大切なんだよ。 めぐちゃん、わかるかな。 だから、あんまり心配しなくてもいいんだよ。おねぇちゃんにはよく言っておくね。 このあいだ せんせいが おはなし してくれて うれしくて でてきちゃった ○そうなのね。お話しができてよかったね。(^.^) おねぇちゃんは ちょっと こまってる とまどってるみたい。 ○そうだったんだ。じゃあ、あとで、先生からおねぇちゃんに心配しないでねって言っておくね。おねぇちゃん、びっくりしたのかもね。 めぐちゃんはよくわかんない。ずっと おねぇちゃんのなかにいたから。 おねぇちゃんのじゃまを しないようにおりこうさんにしてただけだから めぐちゃんも せんせいとお話したかったの めぐちゃんより ○めぐちゃん。よくおてがみくれましたね。また先生と おねぇちゃんへ。 めぐちゃんがわがままをしたい時は、できるだけ、かなえてあげてくださいね。 まずは甘えたい、頼りたい、と感じたら、その感情を大切にすることから始めます。 甘える、頼る、などの感情を受容されると、自分を受け入れてもらったことを嬉しく思い、満たされ、 自尊感情が育ち始めます。その後に人を思いやる気持ちが育ちます。本来はそうやって健全に育つのです。 そう思ってあげてくださいね。宜しくお願いします。 めぐちゃんの満足は自分らしさを発見し、個性を作っていく第一歩になりますね。(^.^) そらいろ先生より。 |
Aさんが自分の中のもう一人の子供の自分と向き合えた瞬間でした。
この後、Aさんはめぐちゃんと向き合いながら生活することになりました。
すると、自分の気持ちとめぐちゃんの気持ちが違うことが随分とあることに気がついたのです。
Aさんは自分の本心とは違うのにやっていることが沢山あることに気づき、
自分自身の考えを抑えることの多さに気がついたそうです。
皆さんも自分らしさって何?と思うことありますね。自分が子供になったつもりで、
子供の自分が本音で手紙を書いてみると、見えてくる事があるかもしれません。
今回のカウンセリング事例はあくまで一例のご紹介です。いろんなやり方がありますので、
自分の場合はどうしたらいいかな、と思ったら遠慮なくご質問なさってくださいね。
最後にAさんのご協力に心から感謝申し上げます。
体験談2. アダルトチルドレンのつらさ、軽くなりました♪
2-1.うちのが変わった
自分に自信が持てず、生きていくのも辛い、人の意見に沿うように努力しすぎて自分がわからなくなってしまう。
というお悩みを感じていた方がいらっしゃいました。ここではBさんとします。
Bさんはネット検索でご自身がアダルトチルドレンであることを知りその辛さを軽減されるカウンセリングをご希望された方でした。
カウンセリングを始めて数ヶ月が過ぎた時の事です。Bさんからのお電話で、以下の変化を教えて頂きました。
○自分の考えを大切に出来るようになった
○最近明るくなってきた
○いやな人と話をあわせることが出来るようになってきた
○こなせる仕事の量が増えたにもかかわらず、疲れない
○夫との人間関係も良くなってきた
という事でした。
自分らしく生きることを練習してみましょう。という事で日々自分を育て直すようなイメージで過ごされてきた結果、
自分らしさがついてのでしょう。Bさんのご主人も相当嬉しかったようで、知人や近所の方にあちこちで
「最近うちのが変わってね…」
と話しているのだそうです。お陰で、Bさんはあちこちから
『変わったんだって?』と声を掛けられることが増えたようです。
Bさんは、何が嬉しいって、ご主人が自分の事のように喜んでくれたことが嬉しかったのだそうです。
夫婦って素敵ですよね。
私がBさんに実施したカウンセリングとは、大まかにお伝えすると
○自分らしく生きることができるように日々の出来事を報告して頂き、自分の日常を受容してもらえた安心感を育てる
○自分の気になる楽しみを実施する時間を作る。
○自分は子供の頃から我慢してきたのだとなるべく自覚して頂き、
可能な限り自分のわがままを叶えてあげたいと意識して頂く。
以上の事を中心に実施しました。
少しづつ、自分らしさが戻ってきたBさんですが、今回、ご主人からの言葉でハッキリとそれを自覚されたのでした。
私も、自分の事のように喜べた瞬間でした。
アダルトチルドレンは回復する、と、改めて実感しました。
2-2.したいからする
ある日、Bさんからメールが届きました。このメールからも、Bさんの変化が読み取れます。
最近、自分がやってみて、いい感じ~♪なので、お話しようかな~、と思います(^^)
ちょっと考えがまとまっていないので、支離滅裂な文章になりそう… (^^;)
読み取ってくださーい(^o^)/ ごめんなさい(^^ゞ
えーっと…
『自分がしたいからする』
『楽しむ』
私もまだ慣れていなくて、ちょっと意識してやっています。
自分の 「考え癖」 で、日常の色んな場面で、頭の中で無意識に、つい
「○○しなくちゃ」
「○○すべき 」
「○○しちゃいけない 」
…と自分を
縛っている?
強制している?
命令している?
禁止している?
…んー。。 上手く言えない(^^;)
とにかく この考え癖が
「自分で自分を束縛している」
ように感じて、結構苦しいんだなー、と気が付いて、楽になりたいなーと思いました(^^)。
この事に気が付いてから、少しづつですが、自分の行動を肯定できるようになって来ました。
これからも、少しづつ、あれこれ考えずにやって行きたいと思います。
2-3.食事(ラーメン)を作る時、責めなくなった
最近、ラーメンを作るときにふとしたことに気がつきました。その事を伝えたくてメールを送ることにしました。
「何か作らなくちゃ 」 … ご飯時に何かしなければならない義務感
作った後
「ラーメンなんて手抜きをして 」
… 自分に
「それでいいよ 」 と言ってあげられない
「こんなものしか作れなくて情けない 」 と言ってしまう。
自己評価が低い、自己否定…と、終始 自分を責めているんです
それで、
「自分がしたいからする」
にすると
「私は、ラーメンが食べたいから ラーメンを作る(食べる) 」
それで おしまい。
自分がしたいことをしたのだから それでいいんです(^^)
それ以上も、それ以下もない
シンプルですね(^^)
おいしく出来れば
「おいしかったね、よかったね、満足だね 」
と自分に言ってあげて(^^)、まずくても
「台所に行けたね、料理ができたね、よかったね 」
と、言えるようになりました。(*^_^*)
2-4.買い物に行く時、気が楽になった
なぜか
「家族と行かなくちゃ 」
「子供を連れて行かなくちゃ 」
と思ってしまって…1人で買い物に行っても
「子供も連れて来れなくて 」
「早く帰らなくちゃ 」
と自分を責める。どうして1人で買い物に行くことに罪の意識を感じるのか不思議なのですが…
無理して一緒に行っても落ち着かないので精神安定上よろしくないんです (私の場合ね)それで
「私は買い物は1人でゆっくりしたい(するのが好きだ)からそうする 」
「せっかくだから 1人の時間を楽しむ 」
この方が楽ですね(^^) あれこれ考え(責め)なくてすみます(^^ゞ
せっかくの自由な時間♪ どうせなら 嬉しいな~♪ 楽しいな~♪ と 感じていたい(*^^*)
それが出来るようになったら、買い物も苦しい義務感から開放され、楽しめるようになりました。(*^_^*)
2-5.散歩、海、公園へ行って のんびりできた
これをする時に必ず感じるのが、
逃げてる、という事です。
子供から
家族から
家庭から
逃げてる
子供を放ったらかしにして子供の面倒も見ないで…と自分を責める
「1人になりたいから 1人になる」
「1人でゆっくりしたいから ゆっくりする」
「ゆっくり心を落ち着ける(開放する・充電する)為の 大切な時間」
「自由な時間を 思う存分 楽しむ(満喫する)」
自分の自由な時間、好きなことをしている時に 自分を責めていたら 苦しいばかりです(^^ゞ
心がホッとする、安心してリラックスする、そういう時間を持てるのは幸せなこと♪ どうせならめいっぱい楽しみたい(味わいたい) ♪
そう思うようにしました。自分にご褒美の意味も込めて出かけるのですが、後ろめたさを感じなくなり、本当に嬉しいです。(*^_^*)
2-6.子供や自分の病気との向き合い方が変わった
病院へ行く、もしくは子供をつれて行くという行為はとても義務的で自分を強迫観念的に駆り立てるものが
ありましたが、発想の転換で同じことなのに、あまり辛いと思わずにいけることができるようになりました。
●「病院へ(連れて)いかなくちゃ」
↓
「医師に診てもらいたいから(連れて)行く」
●「薬を飲ま(せ)なくちゃ」
↓
「病気を良くしたい(悪くしたくない)から飲む(飲ませる)」
●「薬(精神安定剤・睡眠薬等)に頼っちゃいけない」
↓
「苦しい時は飲んでいいんだよ。精神を安定させたい時は飲んでいいんだよ。眠りたい時は飲んでいいんだよ」
「我慢しない 無理しない 楽になりたいから飲む」
●卵アレルギー
「除去食を作らなくちゃ」
「卵は食べさせちゃいけない」
↓
「卵を食べさせたくないから除去する」
言葉を置き換えるだけで、自分を縛り付けていた義務感が少しづつ解けてきました。
自分に、良くやっているよ、と言ってあげたいです。(*^_^*)
※新たなメールも届きました。
『自分がしたいからする』
『楽しむ』
シンプルながら なかなか いい感じに 心が楽なんです♪
あれしなくちゃ これしなくちゃ これしちゃいけない
と自分を縛らないで心を縛らないで、楽に、楽に、心は自由に
文章で伝わるかな… ま いいか♪
自分が書きたいから書いてます(^o^)/
↑あはは♪ こんな感じです(^^)
今の心境をメールで書かせて頂きました。(*^_^*)
3. カウンセラーからのコメントです
いかがでしたでしょうか。以上が体験談のご紹介です。
今まで、ご自身をがんじがらめにしてしまっていたみなさんですが、少しづつ解放し、受け入れることが出来るようになってきました。
また、自分を少しづつですが、好きになれつつあるということも嬉しいお知らせでした。
この体験談が皆さんのご参考になれば大変嬉しいことです。
なにかご不明な点などがありましたら、遠慮なく、下部よりお問合せをくださいますよう、お願い致します。