020216 ゲーム依存症、ゲーム障害 【心理カウンセリングで改善、回復 そらいろ 神奈川】
このページは、ゲーム障害と診断された方、ゲーム依存に悩まれる方、あるいはそのご家族の方に対して、
心理カウンセリングルーム そらいろ の考え方や改善のアプローチをご紹介致しております。
ご一読頂き、もしご質問やご相談などがございましたら、お気軽にページ下部のお問い合わせ先よりご連絡ください。
皆様からのご連絡を心よりお待ちいたしております。
このページの目次
1.はじめに
「ゲーム障害(Gaming Disorder)」は、2019年にWHO(世界保健機関)の国際疾病分類「ICD-11」
において正式な精神疾患として定義され、2022年より適用開始となりました。
以前から「ゲーム依存」「ゲーム中毒」という言葉は使われていましたが、国際的に疾患として位置づけられたことで、
その深刻さが改めて浮き彫りとなっています。
しかし、深刻化する一方で「どう対策すれば根本的に解決するのか」という具体的な処方箋が見つからず、
途方に暮れているご本人やご家族が多いのが現状です。
〇「朝から晩までゲームに没頭し、昼夜逆転や遅刻・欠席・欠勤が続いている」
〇「ゲームを奪われると暴言や暴力を振るい、人が変わったようになってしまう」
〇「やめたいと思っているのにやめられず、強い自己嫌悪に陥っている」
心理カウンセリングルーム そらいろ では、ゲーム依存・ゲーム障害を単なる「意志の弱さ」や「怠惰」とは捉えません。
現実の人間関係や社会生活の中で「やりがい」「生きがい」「自分の居場所」を見出せず、
心の中に溜め込んだ強いストレスや我慢の限界から生じた『心の不健全な防衛反応(SOS)』
であると考えています。
現代のオンラインゲームやスマートフォンゲームは、心理学や行動経済学のメカニズムを緻密に計算して作られており、
現実世界で承認や達成感を得にくい現代人にとって強烈な避難所となり得ます。
当事者の方やご家族を責めることなく、なぜゲームに依存せざるを得なかったのかという根本原因を紐解き、
実践的かつ温かい伴走によって、寛解・回復、そして「自分らしい豊かな人生の再構築」を目指します。
2.ゲーム依存症、ゲーム障害とは
2-1.主な症状とサイン(WHO定義と実態)
●WHOの定義
WHO(世界保健機関)による「ICD-11」では、以下の行動パターンが12か月以上
(症状が重度の場合はより短期間でも)持続し、日常の機能に重大な支障をきたしている場合を
「ゲーム障害」と定義しています。
①ゲームのコントロール障害
(開始・頻度・強度・時間・終了などを自己制御できない)
②ゲームの優先順位の高まり
(他の生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する)
③問題が起きているにもかかわらずゲームを継続・エスカレートさせる
(成績低下や職務怠慢、家族葛藤があってもやめられない)
④個人・家族・社会・教育・職業などの主要分野で著しい障害が生じている
●実際の現場での実態
実際のご家庭では、以下のような具体的な状態が発生しています。
①時間感覚の麻痺・昼夜逆転:
深夜までプレイし、睡眠不足や不登校・引きこもり・出社不能に至る。
②課金トラブル:
自分の経済力を超えた高額課金や、親のクレジットカードの無断使用。
③感情の爆発(耐性の低下):
途中でゲームを止められたり敗北したりすると、過度なイライラ・暴言・壁を叩くなどの暴力を示す。
④虚無感・無気力:
ゲーム以外の趣味や友人関係、将来への関心が一切失われる。
2-2.脳の報酬系・身体・対人能力への悪影響と本当の怖さ
ゲーム依存の本当の怖さは、単に「時間を浪費する」ことだけではありません。
脳機能や身体、そして人間関係にまで多角的な悪影響を及ぼします。
●脳の「報酬系 circuitry」のバグと前頭前野の機能低下
ゲーム内のガチャやクエストクリアによる即時的な達成感は、
脳内で大量のドーパミンを分泌させます。これが慢性化すると脳の神経系が麻痺し、
現実世界の地道な努力や些細な喜びでは満足できなくなります。
また、感情抑制や意思決定を司る「前頭前野」の働きが低下し、感情のコントロールが困難になります。
●身体的ダメージ
慢性的な睡眠不足、視力低下、運動不足による筋肉量の低下や生活習慣病リスク、自律神経失調症など、
身体的健康が著しく損なわれます。
●対人能力・社会性の発達不全
特に学齢期・青年期において実世界のコミュニケーション機会が失われると、
相手の表情や空気を読むスキル、葛藤を話し合いで解決する能力の発達が停滞してしまいます。
2-3.他の精神疾患・悩み(発達障害・適応障害・AC等)との関連性
ゲーム依存は、単独で発生するよりも他の「生きづらさ」や心の悩みが背景(一次要因)
として隠れているケースが非常に多く見られます。
●発達障害(ASD・ADHD)
ADHD(注意欠如・多動症)の特性である「即時報酬への欲求」や「ハイパーフォーカス(過集中)」、
ASD(自閉スペクトラム症)の「決まったルールや世界観への執着」がゲームの構造と強く合致し、依存に陥りやすくなります。
●適応障害・うつ病・不登校
学校や職場環境に馴染めず、挫折感や強い不安・抑うつから逃れるための「心理的避難所」
としてゲームに没頭するケースです。
●アダルトチルドレン(AC)・家庭環境
家庭内で自己肯定感を育めなかったり、親の過干渉・無関心・期待の重圧に晒されて育ったりした場合、
ゲーム内のコミュニティや「プレイヤーとしての評価」に唯一の自己存在価値を求めてしまうことがあります。
3.一般的な治療法
3-1.医療機関での主なアプローチと限界
病院(精神科・心療内科)や専門の依存症外来では、以下のようなアプローチが行われます。
薬物療法:
不眠・抑うつ・強いイライラなどに対して睡眠導入剤や抗不安薬、抗うつ薬などが
処方されることがあります(ただし、依存症そのものを直接治す特効薬ではありません)。
認知行動療法(CBT)グループ・入院治療:
依存のメカニズムを学び、物理的にゲームから離れる環境(ネットオフラインキャンプや入院)を作ります。
【医療機関アプローチの限界】
環境を遮断する「ネットオフ」や入院は一時的にゲームから離れられますが、
退院して元の環境に戻った途端に再発(スリップ)してしまうケースが少なくありません。
なぜなら、「なぜゲームに逃避せざるを得なかったのか」という本人の
心の内面(ストレス源・自己肯定感の低さ・対人関係のトラウマなど)が未解決のままだからです。
3-2.単なる「ゲームの禁止・制限」と「カウンセリング」の違い
ご家族がよく取られる行動として、
「ゲーム機を取り上げる」
「Wi-Fiを切る」
「プレイ時間を厳格に制限する」
といった対処があります。
しかし、心の居場所を奪われた当事者は、激しい怒りを爆発させるか、あるいは暴言・引きこもりを悪化させ、
かえって家族関係が破綻してしまうことがあります。
| アプローチ | 手法・特徴 | 起こりやすい結果・課題 |
| 制限・禁止(物理的遮断) | 親や周囲が無理やりゲーム機を没収・ルール強制 | 激しい反発、暴言暴力、家庭内孤立。根本原因が残るため再発しやすい。 |
| そらいろのカウンセリング | ゲームを求める「心の理由」を対話で紐解く | 抑圧された感情を解放し、自発的に現実世界へ目を向けられるようになる。 |
哲学的に捉えるならば、ゲーム依存とは「仮初めの世界への没入」です。
強圧的な制限は「心の逃げ場」を奪うだけであり、必要なのは
現実世界の中に『生きる歓び(自己実現)』を取り戻す支援なのです。
4.そらいろでのゲーム依存カウンセリングの特徴
心理カウンセリングルーム そらいろ では、単にゲーム時間をゼロにすること(断ち切ること)だけを目標にはしません。
【そらいろのアプローチの特長】
臨床心理学 × コーチング × メンタルトレーニングの統合
傾聴や心理療法でトラウマや
抑圧された感情を癒やすだけでなく、メンタルトレーニング(感情調整・ストレス耐性向上)や
コーチングの技法(主体的目標設定・強みの再発見)を組み合わせ、実践的な助言・指導を行います。
「依存」を否定せず、心のサインとして捉える
「ゲームに救われていた自分」を認めつつ、
ゲーム以外の現実世界で自分の力を発揮できるようステップを踏んでサポートします。
ご家族(保護者様)への伴走支援
ご本人が受診・相談を拒否している場合でも、ご家族が接し方や言葉かけを変える(関わり方のシフト)ことで、
本人の態度や心境に大きな変化を起こすことが可能です。
5.具体的なカウンセリングの流れ
5-1.回復しにくい原因となる「誤解」の解消
「自分がだらしないからだ」「親の育て方が悪かったからだ」という不必要な罪悪感や自責の念を解きほぐします。
ゲーム依存は「脳の報酬系の問題」と「生きづらさの反射」であり、正しい知識を持つことから回復が始まります。
5-2. 心に溜まった感情(抑圧・抑制)の吐き出し
ゲームの世界に没頭せざるを得なかった背景にある、学校や職場での孤独感、人間関係の悩み、過度な我慢、
家族への不満や言えなかった本音を、安全なカウンセリング空間でしっかり聴き取り、受け止めます。
5-3.我慢の限界を教える「心のセンサー」の再起動
依存状態に陥っている人は、自分の不快感や疲れ(心のSOS)に鈍感になっています。
「本当は嫌だった」
「疲れていた」
という自分の心身の声を正しく察知する感覚(心のセンサー)を取り戻していきます。
5-4.認知の歪みの発見と修正(コーピングの獲得)
「全か無か思考(完璧にできないなら全部どうでもいい)」「現実世界は苦痛ばかりだ」
といった偏った認知のパターンに気づき、ストレスを感じた時にゲーム以外の柔軟な
選択肢(認知行動療法に基づく代償行動・ストレス対処法)を選べるようにトレーニングします。
5-5.自信の回復と「健全な自己愛」の育成・定着
コーチングの技法を用い、小さな成功体験や自分の強みを現実世界で積み重ねていきます。
ゲームのレベル上げではなく、
「自分自身の人生のレベル上げ」に価値を見出せるよう、主体性と自信を取り戻していきます。
6.回復はゴールではない? カウンセリングのご卒業について
そらいろでは、「ゲームをやめられた状態」を最終ゴールとは考えておりません。
ゲームを適切にコントロールできるようになること(中庸の徳)は通過点であり、
真のゴールは「ゲームがなくても、自分らしく活き活きと現実の人生を歩めるようになること(成長・自己実現)」です。
カウンセリングを通じて、自分の心の状態を客観的に観察し、万が一ストレスが溜まっても自分自身で
ケアできる「セルフカウンセリング能力」が身についた段階で、笑顔でご卒業となります。
7.カウンセリング開始にあたってのご案内
「どこに相談しても改善しなかった」 「家族だけで抱え込むのに限界を感じている」
そのような時は、どうぞ一人で悩まずに、そらいろにご相談ください。
面談カウンセリングのほか、お気軽にお試しいただける電話カウンセリングや
無料お試しカウンセリングもご用意しております。
海外や遠方にお住まいの方に向けたオンライン支援も行っております。
8.知恵とヒント集
ゲーム依存の予防や、日々のご家庭での接し方のヒントをご紹介します。
8-1.【ご家族の方へ】今日からできる3つの接し方
「正論」で責めない・問い詰めない
「ゲームばかりして将来どうするの!」という正論は、当事者を追い詰め、さらにゲームへの逃避を深めさせます。
「体調は大丈夫?」
「何か困っていることはない?」
と、本人の存在そのものを心配する姿勢を見せましょう。
ゲーム以外の「会話のきっかけ」を作る
ゲームを否定せず、「今日はどんなゲームをして楽しかったの?」と関心を示すことで、拒絶の壁が低くなります。
小さな雑談から信頼関係(ラポール)を再構築することが第一歩です。
現実世界での「頼りになる役割」を渡す
家庭内で小さな感謝(「ゴミ出し助かったよ」「電球替えてくれてありがとう」)を伝えることで、
「自分は家族に必要とされている」という自己有用感を育みます。
8-2.【当事者の方へ】心のセルフチェック
・ゲームをしている時、本当に「楽しい」ですか? それとも「やめると不安だから」続けていますか?
・ゲームを終えた後、爽快感ではなく「強い疲労感や虚無感」が残っていませんか?
もし虚無感を感じているなら、それはあなたの心が「本当は別のことを望んでいる」というメッセージです。
その声に耳を傾けるお手伝いを、そらいろにさせてください。
編集担当:井上 雅裕


