児童虐待、育児放棄

2020年10月10日

この相談事例は、虐待をしてしまう自分を何とか止めたい、という親御さんに向けて書かれております。

1.子供の虐待とは     

児童虐待防止法では

「保護者が監護する児童に対し、暴行やわいせつな行為、長時間の放置や心理的外傷を与えること」と定めています。 

子供の虐待には次の4つのタイプがあります。

①身体的虐待(全体の約5割)
殴る、蹴る、たばこの火を押し付けるなど、生命・健康に危険のある行為

②ネグレクト(保護の怠慢、拒否)(全体の約4割)
病気やけがをしても適切な処置を施さない、乳幼児を家に置いたまま度々外出する。極端に不潔な環境で生活させるなど、健康状態や、安全を損なう行為。オムツを1日交換しない、などもこれに該当します。

③心理的虐待(全体の約1割)
子供の心を傷つけることを繰り返し言う、無視する、ほかの兄弟と著しく差別的な扱いをするなど、心理的に傷つける行為。

④性的虐待(全体の数%)
子供への性交や性的行為の強要、性器や性交を見せるなどの行為

以上が主な虐待のタイプとされています。虐待というと身体的な虐待がイメージされると思いますが、ネグレクトが4割あるという事はとても驚きであります。

2.虐待の現状     

相談件数(全国の児童相談所)

平成 2年度= 1,101件
平成17年度=34,451件 

と、非常に増加しております。

また、主な虐待者は

●母親 約6割
●父親 約3割
●その他の親族 約1割となっています。

やはり、お母さんが一番接しますので、お母さんの比率が高くなっております。

しかし、お母さんだけの問題ではなく、むしろ、お母さんのことを理解してくれないお父さんに原因があったり、舅(しゅうと)、姑(しゅうとめ)さんの不理解や経験の押し付けが原因だったりする事もありますね。

決してお母さんだけの問題ではないと捉えたいと思います。

3.子どもの虐待はなぜ起きるのか?     

  • 親自身が子どもの頃に虐待を受けたために子どもへの接し方がよく分からない
  • 夫婦の不和
  • 仕事のストレスに苦しんでいる
  • 望まれない子ども
  • 癇癪(かんしゃく)もちで、なだめにくい

背景として

○子育てを行う親が孤立してしまっている
○子育てに自信がないのに誰にも相談できないという不安感、焦燥感

虐待をする親はひどい人だと思われがちですが、 親自身も悩み苦しんでいるのです。 親を責めるだけでは何の解決にもなりません。 虐待は親からのSOSでもあるのです。

4.そらいろでは     

  1. 先ずは親御さんの辛いお気持ちをじっくりとお聞きいたします。
  2. そして、親御さん自身の辛い過去の体験、今のお悩みなどを整理します。
  3. 上記を整理し、どうして子どもに対して虐待をしてしまうのか、原因を見つけていきます。
  4. カウンセリングを通じて、ご自身の問題を考え、一緒に解決して行きます。それと同時にお子さんへの接し方、育児の仕方をやはり一緒に考えます。

虐待をしてしまう親御さんの辛さを理解し、お子さんと良好な関係を再構築し、ご自身も幸福感に溢れた家庭を作る幸せを体感できるように一緒に考えて見ましょう。

虐待で悩んでいる親御さんはその事をどうしても周囲に相談し難いのが現状でしょう。安心してご相談なさってみてください。