育児・子育てに関する問題 お悩み 社会情勢編|改善 解決|カウンセリング 神奈川
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このページの目次
1.はじめに
近年、育児に関するお悩みは育児ノウハウの充実とは逆行し、増加傾向にあります。
虐待など深刻化するケースも増加傾向にあると言えます。
子供家庭庁の調査によると、いじめの件数は全国で
●2022年度 68万1千件
●2021年度 61万5千件
と増加傾向にあります。
この数字が意味するところ、それはお子さんの生育環境が悪化している
と言う事になります。これだけ成熟してきている社会において、子供の生育環境が
悪化し続けているというのは本当に問題と言えます。
このページでは育児・子育てに関する問題でも、社会情勢に関連する問題を取り上げます。
お読みいただき、ご一緒に語ることが出来たらよいですね。
2.社会情勢に起因する育児関連トラブル
この章では、実際に社会情勢の影響を受けた問題を取り上げてみたいと思います。
2-1.強迫観念からのアダルトチルドレン
例えば、
お母さんがアダルトチルドレンであり、そのことが原因で育児における考え方、価値観に原因がある場合、
などです。
また、新生児期、乳児期、幼児期、成人に至るまで様々な問題にぶつかって参ります。
社会人になって一安心と思っていると、今度は適応障害やうつ病などで会社を休業すると言うことも
日常化しつつあるのが昨今です。
このようになってしまった背景には、ご両親の良いお子さん像の変化があるのかもしれません。
昔というとあいまいですが、以前の育児では、お子さんに要望されることは
○後ろ指を指されなければよい
○正直であればよい
など、とてもシンプルなものでした。
現在は、小学生に入る前からいくつもの習い事に通い、たくさんの良い子としての基準があるように思います。
習い事が悪いのではなく、たくさんのことを教えられると、自主性よりも、人に従う力が育ってしまうのです。
このことが指示されないと動かない大人を生み出す一因になっているのではとも言われています。
お子さんに自主性が育たないと、どれだけ従順でも偏差値が高くても、社会に出てからが心配になってしまうのです。
カウンセリングルーム そらいろ で育児、子育てを考えるときに大切にしたい考え方があります。
その考え方をご紹介致します。ある意味、子育て哲学のようなものです。
2-2.強迫観念の強い妻が怖くて離婚
2000年以降、妻が怖いという理由で離婚を申し立てる人が増えています。
以前ではあまりなかった離婚の原因ですね。
以前は男性が女性に対して暴言や暴力を振るうことが一般的でしたが、
最近では女性からの暴言や責められ続けることにより、夫が苦痛を訴える例が増えているのです。
これは、怒りの感情をコントロールしにくい女性が増加傾向にあるからでしょうか。
実は少し、事情が違います。
今回の事例のような状況はどのようになっているかをお話します。
まじめな方、努力家である方が育児や家事に対して過度の責任感を持ってしまい、
このような状態になってしまう例が多くなってきているという点です。いわゆる強迫観念とも言える状態です。
育児に関して大事にしている価値観やルールを夫が尊重してくれないなかったり、
協力的でなかったりすると、イライラしてしまい、一定の我慢の限度を超えると、
感情的にぶつけてしまう、という状況が発生しているのです。
これは、
しっかりやろう
ちゃんとやらなければ
周囲の人からどう思われるのだろうか
という思いから、なのだと思います。
ではなぜ、妻として、お母さんとして、このように追い詰められてしまうのでしょうか。
それは、上記の強迫観念と健全性とのバランス上手にとることができていないからです。
自分が母として、優秀でなくてもいいのですが、せめて平均点が取れる状態でありたい。
自分の子供が突出していなくても、平均的であって欲しい。
育児に失敗したくない。周囲に母としてマイナスの評価をされたくない。
という思いが強くなり、中には強迫観念的にまで気にしてしまう方が増えているのです。
その結果、常に育児について、きちんとできているかを考える癖がついてしまい、
尚且つそれが及第点であるかどうかを心配するようになっているようです。
その責任感、完璧主義によるストレスが強く維持されることにより、妻が育児や家事への夫の支援もまた、
同じようにきちんと考え、実施して欲しいと願うようになり、それが強迫観念となり、
怒りを抱えながら夫に当たってしまい、離婚に発展するようです。
それだけ、他人の目を気にする人が増加しているのですね。これはお母さんにとってとても心配な状態です。
まさにイエローカード状態と言えましょう。
2-3.やさしい虐待
やさしい虐待という表現、2010年くらいから耳にするようになった言葉です。
やさしい、と虐待が反対の意味ですので、違和感を覚えた方もおられるのではないかと思います。
私も初めて聞いたときは、シンプルに、虐待の軽いバージョンなのかな、と思いました。
実際にはもっと深刻な状況でした。
通常、虐待というと、殴る、蹴る、突き飛ばす、髪の毛を引っ張る、物を投げつける、
などの暴力がイメージされます。
その他には、飲食を制限する、お金を与えない、あそび、ゲームなどの権利を与えない、
家の外に締め出してしまう、昔で言うと、柱に縛り付ける、なども虐待にあたると言えます。
では、やさしい虐待とは何がやさしいのでしょうか。
それは虐待のアプローチがやさしいのです。しかしお子さんの自我が影響を受ける度合は、かなり深刻になります。
保護者さんからみると、しつけでも、第三者として、あるいは、お子さんとしての立場で判断すると、
虐待になっていることもあります。
一般的な虐待との主な違いは以下にまとめてみました。
やさしい虐待とは、お母さんなどの保護者になる方が、お子さんとの関係性において、
優しく接しながら保護者の価値感に寄り添うように穏やかに要請し、
応じてくれたら、
〇さすがお母さんの子。いいこね。
〇すばらしいわ。
などの賞賛を用い、母子関係、父子関係がお子さんが応じてくれたことによって
素晴らしいものになったと刷り込んで行く事を言います。
例えば、お子さんに好きなぬいぐるみを選んでいいよ。といい、恐竜を選んだ
女の子に、ある、お母さんが、私の可愛い〇〇ちゃんは恐竜なんておそろしいものを
選ばないでしょ。かわいいかわいい、うさぎさん、かくまさんでしょ。
などといい、実質それを選ばないとお母さんとの良好な関係性が作れないことを思うことを言います。
●健全
あなたが、あなたの親から「なくてはならない大切なもの=愛情」をもらえた方。
●一般的虐待
・お子さんに、被害者感がある。実際に辛さ、怖さ、などのストレスも発生しています。
・保護者が何で怒っているのかわからずに、顔色を見るようになる。
・自分の事は好きではない。と認識
・両親のことはすきではない。と認識。
・不登校になった場合、周囲は、納得。
●やさしい虐待
・被害者感はないことが多い。
・家族との人間関係も良好と自覚
・母子の関係性は良好と自覚
・お母さんは大切な存在と自覚
・自己愛はまちまち
愛情を我が子に与えていないかもしれません。
〇子供にとっていちばん大切なもの=愛情を与えないで、
大切ではないものばかり豊かに与えるのが「やさしい虐待」です。
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〇健全
あなたが、あなたの親から「なくてはならない大切なもの=愛