生きる目的が見つからない
一見漠然としたようなお悩みですが、誰もが一度は感じた悩みではないでしょうか?
年代別に背景は違いますが、あらゆる年代で発生するお悩みです。学生、社会人、熟年、定年退職後或いは、大切な人や命、財産の喪失などそれこそ様々な年代にまたがっています。
ここで言う「生きる目的が見つからない状態」とは、大きな喪失感で、心に大きな穴が開いてしまって前に向かって生きていこうという力が湧いてこない状態を言います。また、喪失感を伴わない場合もあります。
・どうしてかはかわらないけど、何もやる気が起きない。
・失恋した。
・社会的な地位を失った。
・大切な肉親を失った。
・不治の病に自分、もしくは周囲の人がなってしまった。
・度重なる虐待、いじめを受け、生きていくのがつらい。
などが原因になることが多いようです。どうしても周囲がなんとか助けようとアドバイスを試みますが、こういう時こそ、自分の素直な心の状態を見つめ、じっくりと感じることが必要です。
大切な人や物であればあるほど、喪失時の痛みは大きく、つらいものですが、悲しみが収まって落ち着いた後で大きな賜物を残してくれていたことに気付く。
と言った人がいます。失ったことを受け入れ、そのことが自分に与えてくれた賜物に気づく時、失った人のためにも残された命を一生懸命に生きようと思えるようになった。というクライアントの方は決して少なからずいます。
また、何も失っていないにも関わらずやる気が起きない場合は、じっくりとご自分の人生を見つめ直したいものです。喪失感は、得た物を失うので、喪失感となりますが、初めから得ていない場合もあり、その場合は喪失感は伴いませんが、充実したという実感もございません。
お悩みが漠然としていることが多いので、すぐに良くなる場合と少し時間がかかる場合がございます。
あせらずにじっくりと、自信を持って生きていく自分を想像しながら、取り組んで行きましょう。