のぞみ会 さんへのサポート 100400
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このページでは 秦野精神保健福祉家族会のぞみ会 さんに対して開催した講演会と勉強会についてご案内します。
このページの目次
1.はじめに
秦野市を中心に活動をされておられるのぞみ会さんのご支援は2022年5月の講演会から始まりました。
当初は講演会が主でしたが、進捗管理型の勉強会のご提案を検討なさってくださり、
現在は進捗管理型の勉強会を実施致しております。
定期的に皆さんとお会いすることで、みなさんの状況をお聞かせ頂き、実践的な対策を検討し、実施頂いております。
その結果、徐々に皆さんのご家族でもある当事者の皆さんに変化が表れてきたというご報告を頂くようになりました。
また、みなさんご自身が心理を学ぶ機会を得て、考え方が大きく変化されたとおっしゃって頂いております。
過去の講演会、勉強会の記録を以下にご案内致します。どのような内容なのかをご覧になって頂ければと存じます。
2.講演会 過去の記録
長期の精神疾患の患者さんがいるご家庭では、親御さんの高齢化にともない、親亡き後を心配されるお声をよく耳にします。
制度面では、生活保護など整備されているものがありますが、患者さん本人がこういう精神状態まで回復できていたら安心、という事はなかなか明確になっていないと思います。
今回はその点をみなさんにお伝えし、一緒に考えてみたいと思います。
長年、ご家族の看病をしてきますと、自分の意欲も、お子さんの意欲も低下しがちですね。
なかなか病状が改善しないと、未来を信じて頑張る意欲が、すり減ってしまうことも、あると思います。
今回の勉強会では、意欲が低下するというのは心の中で何が起こるのか、そして、意欲が増えるというのは何が起こるのかを理解し、
意欲が上がっていく流れをどうしたら作れるのかを皆さんと考えることができたらと思います。
3.勉強会 過去の記録
今回の勉強会では、カウンセリングや代理カウンセリングの特徴、そして心理の勉強をする意義などについて皆さんと再確認を行い、
実際の改善事例を紹介しながら、
皆さんのご理解いただける範囲(意識領域)が以前と比較して、
どこまで広がっているのか、成長しているのか、話し合ってみましょう。
強迫症は、
〇「強迫観念」(頭から離れない不安や考え)と
〇「強迫行為」(その不安を和らげるために繰り返す行動)が特徴の精神疾患です。
日常生活に支障をきたすことが多く、個人や家族にとって大きな影響を及ぼします。
この病気はうつ病など、ある程度認知度が上がった疾病と比較して、周囲の理解はかなり低いと言えます。
周囲の方が理解できず、対応が不適切となり、病状が悪化する方も少なからずおられます。
具体的、かつ根本的な回復のための対話の仕方について、皆さんと学んで参りましょう。
金銭感覚は制御する理性を育てることが重要と解釈されがちですが、実は、心と深く関連があります。
自罰的、禁欲的感覚から買い物、過食のような依存的感覚まで、心の状態が大きく影響するのです。
心がどういう状態になると金銭感覚がどう変化するのか、そして、どう向き合ったらいいのかを考えてみましょう。
当事者の本音をつかむことは難しいというご意見をよく伺います。
どのように接したら本音を語ってくれるのか、これが分ると、良い支援ができます。ではどうしたらいいのか。
大切な事は、本音を語れない理由から分析することです。そしてその対策を、対話法を使って考えてみましょう。
精神を患っている方にとって、寄り添われる事、というのはとても重要な要素になります。
しかし、寄り添いとはどういう事である。ということを教えてくれる病院や相談機関などはなかなか少ない状況です。
今回は寄り添うことの意味と具体的にどう実施するのかについてみなさんと考えてみましょう。
マイナス思考という癖は、一度身についてしまうとなかなか脱却するのが難しい考え方の癖です。
有効な対策も見つからないまま時間が過ぎてしまい、あきらめがちになる方も多くいらっしゃいます。
そこで、今回の勉強会では、マイナス思考になる過程を理解し、その回復の方法を皆さんと考えてみたいと思います。
マイナス思考癖を減らして、プラス思考に近づくことができると、その分だけ、病の回復も早まります。
9月はお子さんの自殺が多いという記事をここ数年目にするようになりました。
8月は夏休みという、現実から離れ、自由にすごせて、遊べる日々であり、
9月からは、自由ではなく、沢山の義務があり、沢山気を遣う学校生活に戻ることになります。そのストレスが大きいことを意味します。
精神疾患で療養をされている方でも、同じことを感じる方が少なからずおられると思います。
この時期をどう乗り越えたらいいのか、当事者の気持ちへの寄り添い方、気持ちの切り替え方について、みなさんで考えてみましょう。
心の回復という面で大切なのはキャラクターの育て直しです。
育児では主にキャラクターを育て、教育ではパーソナリティを育てるのですが、精神疾患の方は、キャラクターが健全に育っていない可能性が高いのです。
そのことを今回は取り上げてみたいと思います。お子さんが何を考えているのか、この視点があると理解が深まります。
お子さんが日々の生活で身につけてしまった、ちょっと心配な癖、例えば、いつも作業所や病院に遅刻する、
忘れ物を頻繁にする、片づけをしない、ゴミをすてない、電気をつけっぱなしで寝落ちしてしまう。
など、をどうにかして改善できないか、とお悩みのご家族の方、多いのではないかと思います。
こういった状況において、お子さんとのコミュニケーションの際に、あることをすると、効果が出ます。
今回その事を皆さんと考えてみましょう。
私たちは日常的な出来事をあまり重視しない傾向があります。心配な事、大きな行事、などがあると、
そのことに集中しがちで、そのことが家族のコミュニケーションの中心にくることが多いのです。
この流れが定着すると、大きな出来事が話題の中心になり、平凡な、些細な事は軽視されがちになります。
しかし、これでは安心が育たないのです。
今回は安心や幸せが育つコミュニケーションをみなさんと考えてみましょう。
4.個別相談について
現在、のぞみ会さんにおいての個別相談は実施致しておりませんが、じんかれんにおいて無料の相談を実施致しております。
相模大野駅から歩いて5分くらいの場所です。
そらいろでは、面接相談を担当致しております。
5.参加者の声
●勉強会の感想としてお聞かせ頂きましたこと、ご紹介致します。
・毎回勉強になります(もっと参加したいのに行かれず残念です)。
・いつもいろいろなテーマで話して下さり、勉強になります。
・重い精神障害があっても親の接し方、そらいろカウンセリングで回復または改善したお話が興味深いです。
・勉強会はとても興味深い。活用していこうと思える。
・井上先生のご指導でうまくいった例をお聞きしたいです。個人が特定できないように配慮していただいてでいいので。
・とても参考になっていますが、実施となると難しいのですが、やれることを少しずつ実行していきたいと思います。
・とても勉強になります。これからも定期的に行っていただけるとうれしいです。
上記のようなお声を頂いております。大変励みになります。ご感想をお聞かせ頂き、ありがとうございます。
これからも、わかりやすいくてためになる、をモットーに励んで参りたいと思います。
編集担当:S.yamanaka