境界性パーソナリティ障害と強迫性障害の克服体験記

2021年6月26日

このページは

境界性パーソナリティ(人格)障害BPD
強迫性障害(不潔恐怖)
社会不安性障害(対人恐怖)

に苦しんだTさん、女性、30歳が精神疾患を克服されるまでの手記をご紹介致します。

30歳になるAさんは専門学校を卒業して仕事についてすぐに精神疾患となり、引きこもり状態となりました。そこからほぼ10年の歳月がたち、ようやく2009年6月に社会復帰をされました。その軌跡を手記として投稿下さいましたので、以下に掲載致します。

以下、Tさんの書いた文書となります。

2006年、11月。

とあるSNSサイトのとあるコミュニティーを通して、知り合ったとある方。

偶然が偶然を呼んで…今では必然だったのかな、と思え、そして掛け替えのない存在となった方。

それが、井上さん。

私が、暗闇の奥底から這い上がるお手伝いをして下さった方です。

その頃の私は、数年前に患った強迫神経症を引きずったまま、うつ病、拒食症、過食症、心身症、リストカット、境界性パーソナリティ人格障害と、様々な心の病と闘っていました。

否、闘っていた、という表現は適切では無いかも知れません。

ただ、苦しかった。

次々と私に降りかかる試練、困難。

日の当たる場所で生きる人間と、日陰の場所で生きる人間が居るのならば、私は確実に後者であろうと思い込んでいました。

卑屈になっていたと言われればそれまでなのですが、マイナスな感情を抱いてしまう自分を、当たり前の様に感じながら生きる日々でした。

プラス思考になれる自分なんて、想像すら出来なかった。

ずっと、そうやって生きて来たから。

この先も、きっとそうなのだろうと、思っていた。

それでも、きっと諦めたくない気持ちはどこかにあったのでしょう。

もしくは、人間に備わっている、回避の本能からでしょうか。

苦しい、とにかく苦しい。

辛すぎて、限界だった。

藁にも縋る想いで、井上さんにコンタクトを取った時は、信じる信じないを考える余裕などなく、ただ、そこから抜け出したかった。

その一心でした。

どうなるか解らない。

けれど、少しでも可能性があるなら、賭けてみたい。

今思い返しても、あの頃の自分は本当にギリギリだったと思います。

人間関係が不安定な私。それは、カウンセリングにおいても、現われました。
時に、井上さんと連絡を取りたい時に取れない事がありました。落ち着いて考えれば、井上さんもカウンセラーの前に、一人の人間。急な事情が起こり得るのです。

でも、あの頃の私にそれを想像する余裕はありませんでした。あの頃の私は、とにかく尖っていました。自分を傷付ける人間、傷付けるだろう人間全てを言葉で徹底的に攻撃する。

そして、相手が愛想を尽かして離れて行く。それをまた、最後の最後まで責める。相手は、どんどん離れて行く。

それでも独りが耐えられず、また新しい拠り所を求める。そしてまた、少しでも自分を捨てるかも知れないと解れば、攻撃する。

その繰り返しでした。

井上さんとも、些細なすれ違い(今にしてみれば、私の早とちりが殆ど)が起き、その度に私は、もういい、と井上さんにキツイ言葉を投げ付け、勝手にカウンセリングの予約日をすっぽかしたり、暫く連絡を出さなかったり、そうして落ち着けばまた、すみません、と謝ってカウンセリングを再開し、またすれ違えば同じ事の繰り返し…といった感じでした。

でも、井上さんは、どんな時も、私を見捨てずにいて下さいました。

私が井上さんの立場だったら、きっと見捨てていたかも、という位暴走してしまっても、いつでも温かい言葉をかけて下さいました。

そうして、繰り返して行く内、私の中に、一つの気持ちが生まれました。

『この人は、私を裏切らないのかも知れない』

という、信頼の気持ちです。それは、決して最初から大きな物ではなかったと思います。
繰り返し、繰り返しお話しをして行く内に、少しずつ、少しずつ大きくなって行ったのだと思います。

2年半という時間をかけて作り上げられて行った、掛け替えのない絆と言えるでしょう。カウンセリングでは、様々な事をお話しし、そして回を重ねるごとに、私に足りなかった最大の要素である、『自己愛』を高める事を学びました。

例えば、10段まである階段に例えるなら、私の中では、その階段の1段目か、10段目しかなかったのです。当時の私が居た場所は、0段目。つまり、一段も上がっていない状態。

1段目は、最初の一歩。

10段目は、自分の中でのゴール地点。

1段目を登らなければ、10段目になんて当然辿り着ける筈がない。

けれど、私にとって、2段目や3段目は、意味のない位置だったのです。

順番にこなす、という事が考えられなかった。

焦ってばかりで、10段目に行くことばかりを考えていました。でも、1段目を登らない私に、現実問題10段目に辿り着ける筈がありません。その階段を、1段ずつ登って行く事を、井上さんから教えて頂きました。

今、私は強迫性障害とうつ病を克服し、リストカットから卒業し、境界性パーソナリティー障害の症状を、極々小さく、殆ど日常生活に支障ないまでに、回復しました。

あれだけ、どん底に居た私。
日向になんて、行ける訳がないと諦めていた。

階段の、1段目すら、登ろうとしなかった。その私が、目標だった10段目に辿り着き、今また新たな階段を登り始め、一日を楽しい、幸せだ、と心から思える様になれました。

9年間、人間が怖くて就けなかった仕事にも就ける様になり、沢山裏切られて来たせいで人を信じられなくなった事によって、過剰なまでだった対人恐怖症も、だいぶ軽くなり、初対面の人と話す事にも慣れて来ました。

そんな私に、就職という転機が訪れました。自分でも信じられないような展開でした。

同じ様な苦しみの渦の中でもがいている人たちへの、ほんの小さな道標、または、これだけ辛い人生を歩んで来ていても、進めずにいる時期がどれだけ長かったとしても、諦めたくない気持ち、進みたいと願う気持ちさえあれば、人はいつからでも、何度でも、やり直せる生き物である事を伝えたいという意味も込めて、この手記を書きました。

皆さん、あきらめないでくださいね。きっと皆さんにも明るい未来はやってくると思います。そんな未来などやって来ないと信じていた私にも来たのだから。

  

  

  

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

●●●●●●●●●●●●●●●

〇無料お試し電話カウンセリングのお申込みはこちらからお願いします。

〇お問合せ、ご質問はこちらからお願いします。

〇お電話でお問合せをご希望の方はルームをご選択いただき、お電話をおかけ頂けますよう、お願い致します。
ルームとカウンセラーのご紹介

カウンセラーの電話番号、メールアドレスは、各ルームのご案内の8番をご覧ください。

●心理カウンセリングルーム そらいろ のご案内

当ルームは心理学という技法を通じて皆様のお悩みの改善、回復するための支援を致しております。

また、回復のみならず、さらなる発達、成長についても、応援させて頂いております。話をお聞きするカウンセリングのみならず、成長、発達を目標に置いた支援も行っております。

精神疾患の回復支援も積極的にお手伝い致しております。

うつ病、パニック障害、双極性障害、強迫性障害、統合失調症などの回復のお手伝いを積極的に行っております。ほかにも、アダルトチルドレン、HSP、恋愛、不登校、引きこもり、などの回復支援も積極的に行っております。

神奈川県の厚木市内、相模原市、横浜市、川崎市、藤沢市、鎌倉市、茅ヶ崎、平塚、大磯町、二宮町、小田原市はもちろんのこと、東京都、静岡県、埼玉県、千葉県からも通って頂いております。

また、海外在住の方のオンライン支援も実施いたしております。

カウンセリングルームそらいろ
開成ルーム
〒258-0026
神奈川県足柄上郡開成町延沢1643-6
Tel/Fax 0465-82-8587
携帯 080-5900-8500
メール kaiseiroom@kokoro-sorairo.com