9-1. 心の知恵・ヒント集
ページ番号 9-1
このページでは、皆さんに知ってもらいたいヒントを集めてみました。
一般的に言われていることや、そらいろで使っているたとえ話などをご紹介します。
このページの目次
1.はじめに
そらいろのカウンセリング、講座、座談会、セミナーなどで、使って、皆さんからわかりやすいと言ってもらえた
日常生活におけるヒント、病の理解を深めるヒント、肯定的に考えるためのヒント、
になるようなお話を皆さんに伝えたと思い、このページを作りました。
つらいとき、なにかヒントが欲しいときにご参考になれば幸いです。
もし、ご質問などございましたら、ご気軽に、このページの下部からお問合せください。
2.知恵・ヒント集
以下に、一つ一つのヒントをご紹介します。ヒントが長いものは、別のページにリンクで飛ぶこともあります。
001. 心理カウンセリングは最後に行く?
育児や不登校に関する問題は保護者さんにとってとてもお辛い問題であると存じます。
いじめ、不登校、ひきこもり、反抗挑戦性、回避性、依存性などの問題があるとき、
保護者の方が一般的に相談している場所と順番はおおむね以下のようです。
〇学校の先生に相談
〇学校のスクールカウンセラーに相談
〇行政の相談窓口
〇医師に相談
〇NPO法人、フリースクールなどへのご相談
〇心理カウンセラーへの相談
上記の順番は、私がカウンセリングをしていて、クライアントさんから伺い、こういう順番で相談されている方が多いと知りました。
心の問題なのに、心理アプローチが最後にくるのは、やはり、カウンセリングに対するハードルが高いのでしょうか。
そう思い、クライアントさんに伺ってみると、やはりカウンセリングに対するハードルは高く、
●イメージとしては、子供の問題なのに親がカウンセリングを受けるという事に抵抗がある。
●とうとう心理カウンセリングを受けるところまで来てしまったんだ。
●心理カウンセリングを受けているなんて周囲に言えない。
などを懸念されるそうです。
このような懸念があるため、改善をしない状態が続いていても、最後の最後にならないと、
心理カウンセリングに行くか、とならない方が多いようです。
心の問題なのに、心の専門家は一番後になるのか、と思うと少々さみしい思いがあります。
ここで少し聞いて欲しいことがあります。学校の先生、相談機関の窓口の方は、あくまで担当としてそのお仕事をされておられます。
従って、回復をお手伝いされたり、回復まで支援をする経験がないことがあるため、
一般的に実施されていることをお伝えし、それでも解決が難しいときは専門家を紹介するという流れ、
になってしまうのです。
医師とNPO法人の方は直接自分自身が向き合い、ご支援をされておられるので、
その点が窓口業務の方との違いかもしれません。しかし、専門分野の違いがあり、
心理分析をして、その分析を前提に、アプローチをする方法は実施されていないのが現状です。
心の問題は心理アプローチを行うのが自然である。
と知って頂き、早めのご相談を心掛けて頂けますとよろしいかと思います。
002. 強い指摘は深い傷を与える。
育児や夫婦間、その他の人間関係において、こちらが強い指摘をすることがあると思います。
論理的、道徳的に正しいことであれば、なおさら、力強く発言したくなるかもしれません。
しかし、相手に対して、
強い意見を言うということは、正誤に関わらず、深い傷を心に刻む可能性が高い。
ということを知っておいて欲しいと思います。
強い意見をぶつけられると、内容の妥当性の判断よりも、強い感情によって、傷つけられる不安が発生し、
心を守る機能が動き始めるため、伝えられる内容よりも、傷つかない受け止め方、反論の仕方を考えることに
意識が集中してしまうのです。これでは伝える内容をどれだけ吟味しても意味がありません。
相手が盾を持つような強さがあるのです。
伝えることがあるときには、盾を持たせるような強さを帯びないように心がけてみましょう。
003. 50cmの波と船の話
このヒント話はストレスと心の余裕についてのヒントになるお話です。
〇私たちの日常の状態を海の波と例えます。波が高いということはストレスがたくさん発生していると思ってください。
〇心の余裕を船の水面から上と例えます。船の高さが高いほど、心の余裕があると思ってください。
以上を踏まえてお話を進めます。
私たちは朝になったら海という社会に出て行き、活動します。そして帰宅するころになったら家という港に船をつなぎ、休みます。
このようなたとえ話があるとして、
もし日々の波の高さが50cmだったとします。そして船の高さが50cmだったとします。
同じ高さですから、いつもストレスという波をかぶり、ギリギリで生活することになります。
それなら心の余裕を作るためにはどうしたらいいのでしょうか。
①一つはストレスという波が少ないところを
航行すればいいことになります。しかし、そのためには、波の穏やかなところ、簡単な話、港の中のようなところでないとストレスという
波が30cmとか20cmとかの場所はなかなかありません。そして最終的には陸に挙げて、海にもどらないようにしてしまいます。
この状態が引きこもりという状態です。
②次に、船の高さ、つまり心の余裕をアップさせる方法を考えます。
こちらの方法は以下のようになります。
〇誰かに頼って安心感を得る
〇物事を考えて実行し、結果の反省と対策の検討を行う
以上の行動を繰り返し行い、一つ一つの行動の熟練度を上げていくことが大切です。
何事も最初からうまくいくことはないのですが、何度もやっていると徐々に良くなります。
これは、一見当たり前のことですが、当たり前のことができなくなってくるのが、
心が病むとか、自信がなくなるときの状態です。熟練度を上げることこそ、
船の高さを上げることにつながるのです。
004. 条件付きの愛情とは
条件付きの愛情とは、何らかの条件が満たされないと、愛されない状態のことを言います。
具体的には、親の言うことをきく、もしくは、親が喜ぶことをしないと、愛されない、などの状態です。
005. 心の問題は回復、解決が難しいのはなぜ?
なぜ、心の諸問題は回復しにくいのでしょうか。それは、薬や一般論による躾だけでは
●マイナス思考
●完璧主義
●自分には価値がない
●どうせうまくいかない
●人には好かれない
などの認知の歪みが治らないため、回復を願いつつ薬を服用し続けるだけの状態が継続します。
そのため、認知の歪み、心の癖が修正されないまま、時間が経過してしまうことがあります。
この状態の維持により病や問題行動は解決しにくいのです。
回復したという状態は
心の健全性が回復していることを意味します。 具体的には自己愛の状態が良い状態となり、
自分のことを大切に思う気持ちがしっかりと育っている事になります。
しかしながら、自己愛がしっかりと健全化しないまま、ストレスだけが軽減されるのを待ち、
それをもって、回復と判断されるケースが多いため、再発の可能性が高い状態で治療が終了することが多いようです。
根本的ともいえる自己愛の修復が終了しますと、今度は自発的に意見を言える機会が増えます。
今度は人との意見、価値観の違いをどうやって協調していくのかを新たに体験します。
今まで、自分を抑制、抑圧することでコミュニケーションを成立させてきた
自分のスタイルをより健全化することが出来れば、根本的に回復が出来たと言えると思います。
どうしようかな?と迷ったら事前の相談をしてみましょう。無料のお試し電話カウンセリングもご利用できます。
こちらもご覧ください。
006. 心が赤字になるとは
この表現はあくまで、比喩的表現となります。
赤字というのは、心の状態が、楽しい、うれしい、というプラスの感情よりも、
辛い、悲しいなどのマイナスの感情がが多いという意味になります。つまり、マイナスの感情が、プラスの感情よりも多い状態を、
心が赤字である。
と例えます。
〇使い方
例えば、一日の終わりに、今日のストレスや辛いことはどのくらいあったのか、10段階で評価します。
次に今日の良いこと、うれしかった事を10段階で評価します。うれしかったことが多かったら、今日の心は黒字となり、
メンタルの状況が良い状況となります。この状態が続くと心がすこしづつ明るくなるようになります。
007. 長期間の病はサイクルになっていることが多い
病の期間が長期になっている人は5年、10年、あるいはそれ以上の期間にわたっていることがあります。
しかし、つらい期間が長年にわたっている状態ではないのです。以下のようなサイクルになってしまっている人が多いのです。
〇徐々に良くなってくる。
〇良くなってきたので頑張る。
〇頑張りすぎる。
〇限界を超えて悪化する。
上記のようなサイクルで良くなったり、悪くなったりを繰り返す感じです。
ではこのサイクルはどうして繰り返されえしまうのでしょうか。
その理由は
調子がよくなった時、たくさんの行動をしようとして自分の健康状態の限界を超えて行動してしまう。
事が原因と考えられます。
限界を超えると、メンタルが悪化し、再び、元気のない状態に戻ってしまうのです。
良くなる→元気→過活動→メンタル悪化
というサイクルが出来上がってしまうのです。このサイクル、が一回りすると、1年から3年はかかってしまいますので、
なるべく繰り返すことなく、過ごせたら早期に回復路線に戻れると言う事を意味します。
☆☆☆ 以下工事中です。
※病の回復は肯定量であって行動量ではない。
※病の回復はプラスの感情の自発を待たないと始まらない。
※100人の工場
※ガードレールの話。
※認知の歪み、植え付けたのは環境、取らないのは自分。
※だんご虫のはなし