2-3. 育児、子育てのカウンセリング
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-1. 育児、子育てカウンセリングについて
そらいろの子育てのページにおいでくださいましてありがとうございます。
●育児とは主に未就学児まで そして
●子育てとは年齢に関わらず全般
ということで使い分けております。よろしくお願い致します。
子育てに関わるお悩みは本当に尽きないものです。ですが、不登校をはじめ子どもの精神疾患や問題行動が深刻化したのは、ここ1970年代以降ではないかと考えております。
と申しますのも、この年代以前の方のお話を伺うと、そもそも不登校や子供の精神疾患という言葉があまり存在していないからです。
少し大雑把な解釈ですが、もしかしたら、ここ50年くらいで育児、子育てに関する環境が大きく変わってしまったのかも、と思うようになりました。
そんな疑問を抱きつつ、育児、子育てのお悩みと向き合い、改善、回復、解決の方向を模索致しています。ぜひ、みなさんのつらいお気持ちを聞かせて頂き、ご一緒に解決の方向に向かって行けたらと思います。
そらいろの育児、子育てカウンセリングは母子ともに幸せになることが目標です。
表面的なテクニックを身につけるのではなく、思考や知識で解決するのでもなく、関わる方の心を広く深く育て、お互いが理解をし合い、深い信頼関係という絆で結ばれた家族を育てます。
お母さんだけがつらい我慢をするのではなく、お子さんが諦めるのでもない、家族みんなで幸せになれる育児、子育てをご一緒に考えて参りましょう。
-2. カウンセリングでお聞きするお悩みの現状
現在カウンセリングにてお受けするお悩みは主に以下のようなお悩みを多くご相談いただいております。
〇団体行動がとれない、時間に間に合うように行動できない。
〇宿題に集中できない。時間通りに終わらない。
〇学校の準備ができない、提出物が出せない。お弁当箱が出せない。
〇兄弟姉妹の仲が悪い。
〇母の言うことを聞かない。反抗的。
〇虚言がある。
〇ゲーム、スマホ、You Tubeなどへの依存が激しい。
〇友達ができない。
〇学校で問題を起こしやすい。
などです。
これらのお悩みに共通しているのが、すべき行動がなかなかできないという面ではないかと思われます。
すべき行動がなかなかできないという状況、これは、育児、子育てというよりも、むしろ教育の要素が多いのではと思います。子育てと教育はどう違うのか。まずはここの整理が大切ですよね。
そのように、傾向としてまとめてみますと、育児、子育てのお悩みについては主に以下のようにまとめられるのです。
①育児、子育て面におけるお悩み
②教育面におけるお悩み
③お母さんのトラウマや過去に身についた心の癖が原因のお悩み
④環境に起因するお悩み
などに分類できます。
これらそれぞれのお悩みについて、それぞれ最適の解決方法があるのです。それを皆さんとご一緒に考えさせて頂き、問題の解決、お子さんの成長、発達を目指して参りたいと思います。
一つ一つの詳しい方法については次の章にてご説明をさせてください。
-3. お悩みの4つのパターンの対策について
この章では、前述の①から④について具体的にお伝えして参ります。
①育児、子育て面におけるお悩み
についての考え方をお伝えします。
内容としては
本来のその子の性格、特性など個性に起因するお悩み。例えば、引っ込み思案であるとか、怒りっぽいなど。
です。
①のお悩みで大切なことは、お子さんの個性を知ることから始めるということです。性格には
キャラクター…本来の性格 と
パーソナリティ…役割を認識して応じる性格
がありますが、育児、子育てカウンセリングにおいては、キャラクターを重要視します。このキャラクターをお母さんが理解することで問題の解決がしやすくなってくることが多いからです。
例えば、人見知り、消極的などのようなお悩みの場合、性格がおとなしいお子さんであっても、そのおとなしさを不足と決めつけ、もっと積極的にしなさいと言うと、
反って状態が悪化し、否定せず、受け止める方向の対応をとると、案外育ってくるものです。
いずれにしても、カウンセリングにおいては個別のお悩みに沿って解決策を具体化することを実施して参ります。
②教育面におけるお悩み
教育面と表現すると、学習面ということを連想されがちですが、そうではないのです。教育を辞書で調べてみると
ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけること。
とあります。そしてこのお悩みの特徴は
団体行動の順守が難しい、ルールを大切にできない、仲間と仲良くできない、協調性を発揮できない、などに起因するお悩み。
です。
ここでのお悩みの特徴はお子さんらしさ、キャラクターを育てる事を中心としているのではなく、お子さんが望ましい人になって欲しいという教育のパターンになっているということです。
上記を見て頂くとわかると思いますが、まず、こういう状態になって欲しいという姿があり、そこに向かって成長して欲しいと願う状態となっております。
育児、子育てのカウンセリングにおいて、この子らしさをどうしたら伸ばすことができるか
というご相談はあまりないのに対し、
この子をどうしたら、みんなと同じことができるようになるのか
というご質問は多くあるのですが、まさに多くの方が、教育面に熱心であると言えます。しかし、これは同時に、現代の育児、子育ての、最大の課題である、お子さんの主体性が育ちにくいことのいう原因にもなっているのです。
③お母さんのトラウマや過去に身についた心の癖が原因のお悩み
お母さんが育ってくる過程で身についてしまった強迫観念が原因で叱責をし過ぎてしまう、お母さんの不安感から、確認を過剰にしてしまうなど。
この場合のお悩みとしては、過度にかかわり、お子さんが反発したり無気力になったりすることがあります。また、常にお母さん自身が落ち着かず、不安定でイライラしがちになってしまうこともあります。
この状態を改善せずにおくと、お子さんの心にダメージが残ってしまうこともあります。何よりも、お母さんの過去においてみについった認知にお子さんが合わせる事になります。
そのため、お子さんの価値観にも影響をおよぼしてしまい、お子さんらしさを育てることはかなり難しくなってしまいます。そのためお母さんの過去の振り返りを行い、どのようなことが心に突き刺さっているのかを掘り起こし、
その上で必要なケアを行うことになります。
④環境に起因するお悩み
母子家庭で、お母さんが夜遅くまで帰宅しなかった、とか、父から母への暴力、もしくは母から父への暴言があった。両親が自営業でほとんど相手をされなかった。両親もしくは片親が厳格で厳しい躾をされた。
等があり、自己愛不足、意欲の低下、自信の喪失、自暴自棄、過度の依存、などが症状として見られる場合
この場合、小さいときから強い不安や緊張などがあったため、ある程度の年齢になってくるど、どうしたらいいのかわからないくらいの状態になることも多いのではないかと思います。
しかし、お子さんとのコミュニケーションを分析していくと、案外見えてくるものです。具体的なコミュニケーションを分析して心理的背景を推測しつつ、接し方を変えて、ケアして参ります。
以上、主な4つのパターンについて、お伝えしました。
実際のお悩みをはじめから上記の4つのパターンで理解している方はなかなかいらっしゃならないと思います。
まずは、具体的にお子さんの、もしくはお母様自身のどのようなことでお悩みなのかを伺い、その問題の背景が上記のどのパターンなのかを絞り込みながら、具体的な対策を掘り下げて検討したいと思います。
-4. 育児、子育てカウンセリングの進め方
この章では、そらいろの育児、子育てカウンセリングの基本的な流れをお伝えします。カウンセリングの流れなどで、疑問点などありましたらお気軽にお問い合わせください。
①まずはお悩みの内容を聞かせて頂きます。
②次にカウンセラーからその件に関しての質問をします。
③お子さんの心に何が起こっているのかを絞り込み推測します。
④その上で、お悩みの原因を推測し、対策を立案します。
⑤その対策の進捗管理を実施します。一番重要なのはここです。
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