性犯罪、性暴力、レイプ、性的虐待などの性被害|改善、回復|心理カウンセリング 神奈川
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このページでは性犯罪、性暴力、などの性被害を経験された方の心の傷の改善、回復に関するご案内を致しております。
長期間にわたるトラウマに苦しむ方、自尊感情が回復しない方もおらると 思います。
心理カウンセラーとして多くの方の心の回復に関わってきた経験を活かし、わかりやすいご説明を心がけております。
ぜひ一緒に皆さんの心の傷を癒すこと、回復することについて考えさせてください。を考えさせてくだ
そして、ページをご覧になっていただき、わかりにくいところがありましたら、ページ下部よりご質問なさってください。
このページの目次
1.はじめに
このページでは性的虐待、レイプ、性暴力などの性被害を受けた方のPTSD、トラウマ、その他のお辛い状況を
心理アプローチで改善、回復していくことについてお伝えしたいと思います。
カウンセリングルーム そらいろ は開業当初、代表の私、井上一人での運営を致しておりました。
今は女性スタッフが2名加わり、3名での運営を行っておりますが、当初は男性カウンセラーの私一人だったのでした。
実はその頃からすでに、当ルームへの、性被害のカウンセリングのご依頼はありました。
当時、無料お試し電話カウンセリングのご依頼があった時は、必ず、男性カウンセラーであることをお伝えし、
ご了解を頂いて、実施させて頂きましたが、男性でもいいのかな?と思いながらの実施でした。
しかし、カウンセリングを進めていくうちに、そらいろにご依頼をされた理由がわかってきました。
その理由とは、今までのカウンセリングでは
●傾聴や痛みの軽減が中心のカウンセリングでは、何度も自分の辛さを吐き出すため、
最初はいいのですが、徐々に思い出したくない辛さを吐き出すことがつらくなり、自分が惨めに感じてしまう
●自分がPTSDの状態であること、認知の歪みの事など教えて頂いたのですが、具体的に治るようなアドバイスがもらえない
●恋人とのスキンシップができずに悩んでいるのが、実際に改善できず、焦っているのに、
ゆっくり進めて行きましょう、と言われ、回復していく期待がもてない。
などのご意見をお持ちであったので、具体的に解決する助言がもらえそうなカウンセリングを探していた、とのことでした。
その切なる願いが、男性カウンセラーであるというハードルを越えて行動されていたと知りました。
どれだけのお辛い思いを抱えておられたのか、と思うと本当に心が痛みましたし、頭の下がる思いでした。
このようなエピソードの後、女性カウンセラーが増え、女性の被害者の方のご要望にお応えする体制を整えることができました。
現在は、男性の被害者、女性の被害者ともに安心してご相談できる体制が整いました。
以降のページをご覧頂き、ご一緒に、このお辛い状態を回復しましょう。
2.性犯罪、性暴力について
性的虐待、レイプ、性暴力などの性被害に関する現状を皆さんと共有したいと思います。
2-1.性犯罪、性暴力、被害の状況
2020年の内閣府の調査によると、女性の14人に1人、男性の100人に1人が、
「無理やり性交等を受けた経験がある」
と回答しています。そして
〇加害者は、交際相手、配偶者、職場の関係者など、大多数は被害者が知っている人となっており、
全く知らない人からの被害は1割程度。
〇性暴力被害について、女性の6割程度、男性の7割程度が、誰にも相談していない。
〇被害にあったときの状況について、
女性は「相手から、不意をつかれ、突然に襲いかかられた」が最も多く、
男性は「相手との関係性から拒否できなかった」「驚きや混乱等で体が動かなかった」「相手から、脅された」が多かった。
と報告されております。
また、2021年度の統計によると、
〇強制性交等の認知件数は、令和3(2021)年は1,388件で、前年に比べ56件(4.2%)増加。
〇強制わいせつの認知件数は、令和3(2021)年は4,283件で、前年に比べ129件(3.1%)増加。
という状況状況で、増加の傾向とのことです。しかし、この中で大きな衝撃なのが、多くの方が周囲に相談できないでいる。
という事実です。
最近では、キャンパスレイプと呼ばれる、高校や大学におけるパーティや飲み会での被害、
先輩や友人の彼による被害なども増加傾向であり、
SNSで知り合った方と、合意に至らない状態での性被害も増加とのことです。
知っている人からの性暴力であると言う事は、加害者の罪の意識が低いことを物語っていると言えるでしょう。
行動する前に、ひどいことをする、という意識がない、と言えます。
しかし、被害者にとっては一生消えない心の傷が残ることになり、加害者と被害者では大きな意識差があると言えます。
性犯罪、性暴力、などの性被害に関わるお悩みは、お辛い状況が長年にわたって継続しますので、
しっかりと回復することができないと、深刻な影響が出てしまいます。
正式に警察に被害届を出し、事件としての立件が済んだ方であっても、
トラウマとの向き合い、自尊感情の大幅な低下が長年残ることになります。
心の傷を一瞬で癒してしまう治療法は今のところございませんが、少しづつでしたら自信を回復し、
自分らしさを取り戻し、明るい人生をつかめるきっかけを見つける事はできます。
2-2.性的虐待について
性的虐待は、虐待の中でもっとも潜在性が高く、発見されにくい虐待と言われています。
また、被害者が子供である場合が多く、その場合の加害者は
父、義父、親戚、おじさんであるため、お母さんに言えないという傾向がみられます。
2-3.一般的な対応
ここでは、性暴力、性的虐待の現状と公的機関でどのような対応をされているのかをお話しします。
現状についての詳しい状況はこちらのページが詳しく紹介してくださっておりますので、ご覧いただければと思います。
性暴力被害者を守れるより良い制度の実現をめざして
ヒューマンライツ・ナウ
このように被害者を救済するための法的手段、体の傷の回復などは整備が進んできているといえます。
一方で、長期間にわたって苦しむことになる、心の傷の回復についてはなかなか社会的な受け皿の整備が追いついていないようです。
2-4.どのような方が相談されているのでしょう
それでは、どのような方が実際にカウンセリングを受けているのでしょうか。
以下にカウンセリングを実際に申し込まれるクライアントさんの特徴をまとめてみました。
① 性暴力、性的虐待の被害を受けた後、身体的治療を終え、ある程 度の時間が経過している方
② 様々なカウンセリングを受けたのですが、なかなか相性の合うカウンセラーと出会えず、
そらいろの無料お試し電話カウンセリングにて可能性を感じてくださった方。
③ 心の痛みを聞いてくれるカウンセリングだけではなく、具体的な解決方法を一緒に考えてもらえるカウンセリングを希望される方。
ホームページを見ていて、自然が多いところのカウンセリングルームで相談しやすそうな雰囲気だった。
上記のような方がそらいろのカウンセリングをご利用頂いております。
もちろん上記以外の方もいらっしゃいますが、主にという観点でまとめさせて頂きましたので、その点、ご了承ください。
3. 一般的な回復の進め方
このお悩みの治療というとまず、最重要は体の傷の回復になると思います。身体面の治療などにつきましては、先にお伝えしました二つの団体のホームページの記載にもある通り、とても進んできております。
そして心の傷の回復ですが、
PTSDの回復にも似ておりますが、傷を癒す、心の重荷を回復する、という目的での、自己開示、辛さの吐き出しを中心に進めるカウンセリングと
積極的に認知の修正、自己愛の修復、回復を試みるアプローチをする心理カウンセラーがおり、
積極的に回復を試みるアプローチは豊富な経験が必要なため、割合でいうと少数派になります。
4. そらいろのカウンセリングの特徴
5. 具体的なカウンセリングの流れ
5-1.インテーク面接およびアセスメント面接
まずはインテーク面接とアセスメント面接を実施します。
性被害(レイプ)、性的虐待、性暴力の被害に関するお悩みと申しましても、 様々であると思います。
被害にあった初期のお悩みから、長年経過しても辛さが薄れることがないというお悩みまで、被害発生からの時間の経過という面だけでも様々です。
その他にも被害の形によって様々な状態があり、更には周囲の方のご理解の状況によっても、辛さが変わって参ります。
○新たにできた彼との関係が一定の深さより親密にならない
○彼との性行為、スキンシップができない、楽しめない、緊張する
○彼に過去のことを打ち明けようか悩んでいる
○父や兄弟を許したいという気持ちと絶対に許せないという気持ちが葛藤している
(親族が加害者である場合)
○いくら周囲の方が慰め、認めてくださっても、自分を汚れた存在であると思ってしまう。
○自分は愛される価値があると思えない
上記の他にも多くの事情があると思われます。
そこで、インテーク面接において、クライアントさんがどのような状況で、どのような辛さがあったのかを伺って参ります。そして、このカウンセリングにおいて期待する思いなども聞かせて頂きます。
次にアセスメントを行います。この過程においては、お聞かせ頂いた状況を踏まえ、クライアントさんの人格的側面、現在の状況、今後の望まれる方向などを考慮し、どのように進めて行ったらよいのかを検討し、ご説明致します。
その上で、ご意見を伺い、クライアントさんの望むカウンセリングの方針を決めて参ります。
方針が明確になりますと、少しの期待を感じ、スッキリ感も若干出てくると思われます。
過去のことを丁寧に吐きだす必要があるかどうかはあくまでクライアントさんご自身のお気持ちによります。こちらから積極的に伺う事は避けております。
カウンセラーに聞いて欲しいというお気持ちの時に話して頂ければ宜しいと思いますし、話したくない場合は話さなくて大丈夫です。あくまでクライアントさん中心で進めています。
5-2.具体的な進め方を検討します。
カウンセリングの方針が決まりましたら、具体的に何をどうしたらいいのかをご一緒に考えて参ります。あくまでカウンセラーとクライアントさんが一緒に考える形をとります。
カウンセラーが指示してクライアントさんが従うというやり方ではあまり成果が望めないからです。ご一緒に対策を考え実施していく、というチームのような感じで進めていけたらと思います。
例えば
『彼に全てを話したあと、彼の様子がおかしい。距離を感じるようになった。』
というお悩みの場合、
○彼はどのような気持ちなのかをご一緒に推測してみます。交わした言葉、メール、ラインの文面など推測します。
○クライアントさんはどういう心構えで居たらいいのかを検討します。
○具体的にどのように接したらいいのかを検討します。
○どういう言葉を使うのがいいのか、会話やSNSのやり取りで気を付けるところなどを一緒に考えます。
などについて、ご一緒に、尚且つ具体的に、日々できる対策を見つけてみましょう。
5-3.具体的な進捗管理を実施します。
回復という面においては、一番大切なところがこの進捗管理になります。過去に同様のカウンセリングを受けて、なかなか問題が解決しなかったクライアントさんのご事情を伺ってみると、この部分がうまく機能していなかったという印象を受けます。
進捗管理を行うという感覚がないと、問題の解決には至りにくいとそらいろでは考えております。問題の解決の方向性を伝えて、あとはクライアントさんの努力次第。という場合が多い能力かもしれません。
しかし、実際に取り組んでみると、最初の方針を考えたときのようにスムーズに展開しないことが多いものです。
むしろ、それが通常ととらえ、最初に考えた通りに行かないときのが多い、だからこそ、話し合いながら徐々に修正していくということを大切にできたらと思います。
流れが良い方向に進まないときにも、関わる人の心理が関係します。心理とは心を理解すると書きますね。関わる方の心理を分析し、仮説を修正しながら、よりよい取り組みへと修正することで問題の解決に向かうことができると思います。
5-4.プラスの側面を育て直しに着手します。
回復という面においては、前項の3が最も大切なのではと思いますが、
●良い人生にする
という点においては、こちらが大切になります。
どういうことかと申しますと、私達は人生においていろいろ、人には言えない辛い、苦しい体験をするものです。そして、そのつらさを軽減し、次に失敗しないようにする。ということを最優先にしがちです。
しかし、その結果、日本人は成功することよりも失敗しないことを大切にするようになってしまったのではないか、と感じております。これはあくまでも私、個人の意見です。
●プラスの面は望めない。だけど、せめてマイナスは少なくしたい。
こういう考え方が一般的になってきている印象を受けるのです。
そこで、この段階では、人には必ずあると思われるその方の良い面、魅力的な面を伸ばすことを実施していきます。
そらいろのカウンセリングはここが特徴的であろうと思います。人としてより良く生きて行くために、マイナスだけを削ると、出来上がるのは、
金太郎あめ
のような似たような人格が育ってしまうかもしれませんね。私達はプラスの側面とマイナスの側面が両方あって一人の人格です。
ご自身のプラスの側面はどんなところなのか、そこをご一緒に見つけて育てていけたらと思います。私達は子供の頃から、良いところを育てられるよりも、マイナスを直されることが多い人生だったかもしれません。
ですが、これでは人はバランスの良い成長ができませんね。このカウンセリングをきっかけに本来自分に備わっている可能性を引き出して、笑顔のあふれる人生にしましょう。
5-5.性暴力、性的虐待のカウンセリングにおける留意点
性暴力(レイプ)、性的虐待などの性被害の心の傷は癒えることが非常に難しい傷であると感じます。その傷を癒していくにはどのようにしたら良いかを長年考えて参りました。いろいろな方法があると思いますが、そらいろのカウンセリングにおいては、
刷り込むような感じ
でカウンセリングを行うようにしております。
例えば
●あなたは決して価値のない存在ではないのです。心配しないでくださいね。
とカウンセラーがお伝えしたとします。この言葉がどれだけ心に伝わっていくでしょうか。おそらく、カウンセラーや周囲の方から、何度も繰り返し言われ続けてきた言葉ではないかと思います。
ですが、なかなか辛さが減らなかったのではないでしょうか。
それには理由があるのです。
伝える側の人は、伝えた言葉をすべて受け入れて欲しいと願い、伝えられた側の人は受け入れようと努力をすることが、うまく行かない理由なのです。
私たちの心は大きな傷を負ってしまいますと、どんなにきれいな言葉でも、癒しの言葉でも、受け入れるのにとても長い時間がかかるのです。
ではどうしたらいいのでしょうか。
1%づつ、相手の思いやりの言葉を心にはりつけていくようなイメージ、もしくは浸透するようなイメージをしてみるとよいかと思います。
一度に大きな改善をしようとすると、心は大きな負担を感じてしまいます。しかし、少しづつだと、案外大きな抵抗は生じないのです。
カウンセリングを受けて、大きく改善をした感じがしないと思うと、やっぱり自分の辛さは治らないのでは、と感じてしまう方が多いと思います。
カウンセリングを途中であきらめてきた方にこのお話をしてみると、これを知っていれば、違ったのかもしれない、とよく言われます。
ですので、
●今日のカウンセリングで1%だけ傷が癒えた
と心に刷り込んでみます。これを繰り返していくと、思った以上に心に蓄積していくものです。焦らずに行うことがポジティブに考えていく心を生み出してくれるのかもしれませんね。
肯定的な言葉を繰り返し、刷り込んで行く感じを大切にして参りましょう。
6. カウンセリングのご卒業のタイミングについて
カウンセリングの卒業というのはどんな感じなのでしょうか。うつ病の方が回復するというのと、性被害を受けた方が回復する、というのでは若干の違いがあります。
うつ病は最近では誰でもなってしまう心の病というイメージが育ってきております。しかし、性被害となると、だれでも体験する可能性はあったとしても、
だれもが体験するものではないため、被害者の方のダメージは心の病の方のダメージとは違う辛さがあると思うのです。
そこで、そらいろのカウンセリングにおていは、この辛さを抱えた方が、明るい未来、明るい人生を取り戻せるように、ということを念頭に置いて進めて参りたいと思っております。
7. ヒント集