講演会・勉強会実績 秦野のぞみ会
このページでは秦野のぞみ会にて開催した講演会と勉強会についてご案内しております。
講演会
長期の精神疾患の患者さんがいるご家庭では、親御さんの高齢化にともない、親なき後を心配されるお声をよく耳にします。
制度面では、生活保護など整備されているものがありますが、患者さん本人がこういう精神状態まで回復できていたら安心、という事はなかなか明確になっていないと思います。
今回はその点をみなさんにお伝えし、一緒に考えてみたいと思います。
長年、ご家族の看病をしてきますと、自分の意欲も、お子さんの意欲も低下しがちですね。
なかなか病状が改善しないと、未来を信じて頑張る意欲が、すり減ってしまうことも、あると思います。
今回の勉強会では、意欲が低下するというのは心の中で何が起こるのか、そして、意欲が増えるというのは何が起こるのかを理解し、意欲が上がっていく流れをどうしたら作れるのかを皆さんと考えることができたらと思います。
勉強会
金銭感覚は制御する理性を育てることが重要と解釈されがちですが、実は、心と深く関連があります。
自罰的、禁欲的感覚から買い物、過食のような依存的感覚まで、心の状態が大きく影響するのです。
心がどういう状態になると金銭感覚がどう変化するのか、そして、どう向き合ったらいいのかを考えてみましょう。
当事者の本音をつかむことは難しいというご意見をよく伺います。
どのように接したら本音を語ってくれるのか、これが分ると、良い支援ができます。
ではどうしたらいいのか。大切な事は、本音を語れない理由から分析することです。
そしてその対策を、オープンダイアローグ的対話法を使って考えてみましょう。
精神を患っている方にとって、寄り添われる事、というのはとても重要な要素になります。
しかし、寄り添いとはどういう事である。ということを教えてくれる病院や相談機関などはなかなか少ない状況です。
今回は寄り添うことの意味と具体的にどう実施するのかについてみなさんと考えてみましょう。
マイナス思考という癖は、一度身についてしまうとなかなか脱却するのが難しい考え方の癖です。
有効な対策も見つからないまま時間が過ぎてしまい、あきらめがちになる方も多くいらっしゃいます。
そこで、今回の勉強会では、マイナス思考になる過程を理解し、その回復の方法を皆さんと考えてみたいと思います。
マイナス思考癖を減らして、プラス思考に近づくことができると、その分だけ、病の回復も早まります。
9月はお子さんの自殺が多いという記事をここ数年目にするようになりました。
8月は夏休みという、現実から離れ、自由にすごせて、遊べる日々であり、
9月からは、自由ではなく、沢山の義務があり、沢山気を遣う学校生活に戻ることになります。そのストレスが大きいことを意味します。
精神疾患で療養をされている方でも、同じことを感じる方が少なからずおられると思います。
この時期をどう乗り越えたらいいのか、当事者の気持ちへの寄り添い方、気持ちの切り替え方について、みなさんで考えてみましょう。
心の回復という面で大切なのはキャラクターの育て直しです。
育児では主にキャラクターを育て、教育ではパーソナリティを育てるのですが、精神疾患の方は、キャラクターが健全に育っていない可能性が高いのです。
そのことを今回は取り上げてみたいと思います。お子さんが何を考えているのか、この視点があると理解が深まります。
そのことを今回は取り上げてみたいと思います。お子さんが何を考えているのか、この視点があると理解が深まります。
お子さんが日々の生活で身につけてしまった、ちょっと心配な癖、
例えば、いつも作業所や病院に遅刻する、忘れ物を頻繁にする、片づけをしない、ゴミをすてない、電気をつけっぱなしで寝落ちしてしまう。
など、をどうにかして改善できないか、とお悩みのご家族の方、多いのではないかと思います。
こういった状況において、お子さんとのコミュニケーションの際に、あることをすると、効果が出ます。今回その事を皆さんと考えてみましょう。
私たちは日常的な出来事をあまり重視しない傾向があります。
心配な事、大きな行事、などがあると、そのことに集中しがちで、そのことが家族のコミュニケーションの中心にくることが多いのです。
この流れが定着すると、大きな出来事が話題の中心になり、平凡な、些細な事は軽視されがちになります。
しかし、これでは安心が育たないのです。
今回は安心や幸せが育つコミュニケーションをみなさんと考えてみましょう。