統合失調症 長い苦しみを少しずつ改善する その3
今回は
統合失調症 長い苦しみを少しずつ改善する その3
ということでお話をしてみたいと思います。
そらいろの統合失調症のホームページは
良かったら見てくださいね。(^^)
それでは、始めます。
前回、ご家族の方の患者さんへの接し方として、以下の三つを取り上げました。
今回は③の説明をします。
三つの視点とは以下になります。
①まずは悪化させる接し方を知ること
②今の心理状態をしっかりと理解すること
③具体的に前進させる接し方を知ること
以上になります。
そして今回のお話しは
③具体的に前進させる接し方を知ること
という点についてになります。
具体的に前進させる、というと、どう接してどうやる気を起こさせるか、をイメージするのか、を
連想してしまいがちだと思いますが、実はその反対なのです。
この接し方はとても大切な接し方ですので、今度、ヒント集に投稿したいと思います。
具体的に前進させる接し方というのは、
〇患者さんが行動しやすいように
〇患者さんのやる気が起きるように
接することを言います。
至極当たり前のように感じますね。しかし、方法論が一般論と違うと思ってください。
一般論では、具体的に励まし、いつやるのかを一緒に考え、決め、そして行動刺激を促すことになると思います。
しかし、この方法ですと、長年のカウンセリングの経験から、逆効果であることが多いと感じております。
では、どうするのか。
患者さんの感情の状態、意欲の状態に、こちらから、寄り添い。その状態を肯定するのです。
ちょっと、これだとわかりにくいですよね。
具体的には、患者さんの今の気持ちがあまり乗り気でないなら、その気持ちに寄り添い、
そうなんだね。そういう気持ちなんだね。いいと思うよ。
と肯定的に言葉をかけます。
つまり、今の心の状態を動かそうとせず、肯定する事が大切なのです。
すると、心に変化が生まれるのです。
動かそうとするのは過干渉であり、過保護でもあるのです。
だからこそ、一般論的方法では患者さんは徐々にやる気がなくなるのです。
自分の心の状態に寄り添ってもらえている。肯定されていると感じると私たちはうれしくなります。
そして、少しでもやるきを前進させようとするのです。
これが③具体的に前進させること なのです。
自発性問のはこうやって育てていくのではないかと私は思うのです。実際のこの接し方でせっすると
クライアントさんの自発性は徐々に伸びていきます。
今までお話をしてきた①から③を少しづつでいいので実施すると
変化が起きてきます。
今までの3回で長期化する統合失調症の方の状態を少しでも改善する方法をお話ししてきました。
患者のご家族の方が心理的な方法論を試しながら接していくのはとても良い事と思います。
実際に家族会でもその方法で進捗管理すると成果がでるのでは、ということで、この方法を導入してくださる
家族会が出てきております。
実際に統合失調症の寛解まで至った方の解放感、爽快感、そして安堵感は相当なものです。
その感覚を一人でも多くの方に体感して頂けたらと思っております。
いかがでしたでしょうか。
今回のお話しはここまでになります。(^^)
お読み頂き、ありがとうございました。m(_ _)m
●●●●●●●●●●●●●●●